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「新しい資本主義」の元ネタを読んでわかった岸田首相の理解不足。なぜ金融課税強化・分配重視という発想になるのか?=角野實

原丈人氏は「商売を本質に戻そう」と言っている

原さんは、こういった商売を「本質の形に戻そうよ」と主張して、アメリカをこき下ろしているのです。

しかし、アメリカでも、ハーバードのノーベル経済学賞受賞のセン教授が同じことを言っています。つまり、ちっとも新しくないのに、「新しい資本主義」というのはなんだかな、と思うことしきりなのです。

ただ「お金、お金」と言うのもうんざり…ということもありますし、1円のものを100万円で売る商売が「まとも」とは誰も思わないでしょう。

それを美辞麗句で飾って「最適なビジネスモデル」というのは、いい加減に止めてくれと思います。

岸田首相は「新しい資本主義」を理解していない?

内容は素晴らしいのですが、岸田さんはこの人に影響を受けて、なぜ「金融課税の強化」、そして「分配の重視」を打ち出したのか。

その脈略がさっぱり理解できないのです。

岸田さんは、この構想の意味がまったく理解できないのかもしれない、と思っています。たぶん、自分にとって都合の良い話をつぎはぎしているだけだと思うのです。

要は、中途半端な理解で、官僚が不正を行い更迭…という状態で、何ができるの?と私は思っているのです。

日本の政治はやはり、1年おきに首相交代なんだろうな、と思っています。マーケットにも重要な影響を与える政局が、日本は不安定なんだろうな、と考えているだけです。

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