「円の価値=国力」なのか?
これは、どちらかというと右寄りの人に見られる傾向ですが、「円の価値=国力」と捉える人はけっこう多いですね。
確かに、紙クズみたいな通貨はダメでしょう。でも、2011年の超円高の時、日本の国力は超最高だったのか?というと、まったくあてはまりません。けっこう、適当な考え方なのがわかりますね。
陰謀論好き(?)な人は、「円安=日本終了」と結論づけがちです。トンデモ説・陰謀論的なものが好きな人は、「今の円安=日本売り」だと断じているのですが、これもあてはまりません(今の段階では)。
現在のドル円水準は、ファンダメンタルズ的に、さらに具体的に言えば、両国の通貨供給量と金融政策に応じて動いており、為替アナリストの多くが、説明できる水準だと解説しています。
これが、ファンダメンタルズと大きく乖離した水準(今でいえば、1ドル200円とか)までの円安であれば、確かに「日本オワタ」なのでしょう。しかし、まったくそうではないのです。
ということで、今の円安は別に驚くべきことではないのですが、一方で、仮に、今後「日本売り」がテーマにされた場合には、要注意ということになりますね。
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『海外移住から帰国した50歳男子の北海道くらし日記』(2022年5月9日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。