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FRBハト派も「インフレとの戦い終了は時期尚早」。CPI予想下回るも金利上昇は続くとの見方で株価は伸びず=新天地

市場の伸びにマイナス影響を与えた原油の値上が

地味にマイナス影響だったのは原油の値上がり。IEAが世界の原油需要を上方修正したことでWTIなどに買いが向かった。これは石油株をとおしてダウを押し上げたものの「インフレ圧力」と考える向きからはマイナスと見られる。 コモデティは「アメリカの景気後退が遠のいた」との見方から反発局面にある。

参考WTI日足

参考WTI日足(SBI証券提供)

参考WTI日足(SBI証券提供)

ディズニー、Huluの広告企業化の限界

もういっこ気になったのはナスダックの出来高が増加したこと。「売りがまさって下がった」ことになる。細かいことなんだけどさ。

決算好調のウォルトディズニーが売買代金6位に入る大商いで4.7%高。ダウ採用銘柄の値上がり率トップだった。ただ寄り付き直後は10%上げる場面があっただけに値を消したとも言える。

テーマパークの予想以上の回復もさることながら、評価されているのはアメリカでの「値上げ」と広告付きプランの導入。動画サービスディズニープラスは現在は広告なしで月額7.99ドルから今後10.99ドルへ実に38%値上げするとともに、12月8日から「広告付きで」7.99ドルのサービスを導入。

傘下のHuluも14.99ドルに値上げし、広告付きサービスも7.99ドルに値上げされる。

今後はいかにして「コンテンツを充実させることができるか」が問われる。ディズニーならそれが可能というアナリストの楽観的見通しで株価は上がった。

一方で広告を導入することは「単なる広告企業」としての側面を持つことにもなる。

何回か書いてきたけど、どんなに先進的な企業、サービスであっても「広告というパイ」が有限である以上、全ての動画サービス(あるいはITビジネス)が広告にたよって高成長を続けることは不可能でもあるだろう。バンカメのアナリストは広告業は「ブレッド&バター」(当たり前)としてディズニー+の広告付きサービス導入を評価したが、だからと言ってこれが永続的な、グロース的なコミュケーションの成長度を保証するかというと疑問は残る。 ディズニーの評価は「グロース」であるだけにね。

テスラ以外のEV全体は堅調

テスラは昨日の上昇の反動もあって2.6%安だが特に大きな材料は見当たらず。今日はEVではリビアンの決算が注目され、決算前は4.1%高で引けた。が、決算は予想よりも赤字が拡大していて時間外では1.8%の下落とさえず。

また「ガソリン価格が下がっていることで目先のEV売上が落ちている」なんて報道もあったんだけど、以前から言われてることだし、特にはEV全体に影響を与えていないようでまちまちの動きではあった

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