ジャクソンホールでの失望売りとなりましたが、これは良かったかもしれません。あのまま加熱していても材料もなくて危険だったと思います。景気も現状gは悪くはないのですが、私は短期資金はいったん手仕舞いしています。今回はこれからの米国株に対しての私の見方をお伝えします。(『たぱぞう投資大学メルマガ』)
※本記事は有料メルマガ『たぱぞう投資大学メルマガ』2022年9月2日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読ください。
月間100万PV超の投資ブログ「たぱぞうの米国株投資」、YouTubeチャンネル「たぱぞう投資大学」の管理人。2000年より年初任給で日本株の投資をスタート。2010年以降、米国株投資をスタート。2016年から「誰もができる投資術の提案」をモットーとし、ブログを開設。投資顧問会社にてアドバイザーほか、セミナーなどを通じて米国株投資を広めている。
「今の米株は安い、私は買っている」
ダウやS&P500は、一時200日線を突破しました。
実に4か月も割り続けていたので、近年珍しい長期停滞です。
地味ですが、円建てS&P500は過去最高値更新となりました。円安の影響も大きく貢献していますね。
今年は「今の米株は安い、私は買っている」と言い続けてきてました。
なので、ひとまず良かったと思います。コロナ以来の仕込み時でしたね。
このまま上昇の可能性もささやかれていました。基本的にテーパリングは好景気下で行われるものだからですね。
企業業績も気づけば77%の企業がコンセンサスを上回っていました。前回同様強い決算が続きました。
短期資金はクローズ
ただし、個人的にはあまり上値を追う気はせず、短期資金は一旦クローズしました。
理由は、依然として大きな課題があるからです。
高いインフレ率、ウクライナ問題、ドル高、などです。
ジャクソンホールの失望売りはある意味では良かったかもしれません。あのまま過熱しても材料が無いですからね。
現に、7月個人消費支出(PCE)は伸び率が+0.1%と鈍化しました。
FRBが重要視するコアPCE価格指数は前年比+4.6%でした。
6月の4.8%からは鈍ったものの、目標とする2%には遠いです。それだけ、インフレ圧が強いことがわかります。
欧州でもインフレは続きます。
ドイツの生産者物価指数PPIの伸びが過去最高となりました。前年同月比37.2%、前月比5.3%上昇でした。
このように、世界各地でインフレは続いています。
一方で、地政学的なリスクは人為的で読めません。そのため、膨張したポジションは、時には整理する必要があります。
反対に、コア資産はマーケットに置き続けることが求められます。
このように、取れる対応は限られると思っています。
シンプルなうねり取引
さて、実際には、このまま回復基調とはいきませんでした。金利政策の見通しが株式市場に冷や水を浴びせた格好になりました。
うねり取りのポジションならば利確を意識する水準だったと言って良いです。
今年は比較的下げが大きかったですね。
その分、このうねり取りだけでも相応に取れた方もいそうです。
予想以上のさらなる上昇はコア部分が担当と割り切るのも一つの手です。
・マーケット全体が弱い時に良い指数、良い株を買う。
・そして、マーケットが楽観に傾いたらポジションを調整する。
うねりはこのシンプルな取引で十分です。
そして、実はそれが最も勝率が高いです。
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