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「家計の足しに副業」は疲弊する。本業の収入も上げる”副業術”をゼットスケーラー日本・アジア代表の金田博之氏に聞く=俣野成敏

副業というと、依然、世間では「家計の足しにするために行うもの」というイメージがあるように感じます。しかし実は、副業にはお金を稼ぐだけではない、もっと別の使い方があることをご存じでしょうか。米国カリフォルニア州に拠点を置くクラウド型ネットワークセキュリティの最大手・ゼットスケーラーにてアジア全体を統括する代表取締役を務める金田博之さんに副業をスキルアップに繋げる方法をお聞きしました。( 俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編 俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編

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※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2022年9月5日号の一部抜粋です。続編にご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年独立。フランチャイズオーナーや投資家として活動。サラリーマン時代に副業で出版した『プロフェッショナルサラリーマン』でビジネス書作家デビュー。「仕事術」「お金」「コンディション」「副業」などテーマは多岐にわたり、異分野で10万部超えを3度達成。著者累計は49万部。これからは、サラリーマンでも副業やお金の知識向上が不可欠と実感し、啓蒙に尽力している。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大賞』を6年連続受賞。

副業にはお金を稼ぐ以上の効果がある

こんにちは。俣野成敏です。本日は、「アジア統括社長から学ぶ“スキルアップ”と“副業術”」特集をお送りします。

副業というと、依然、世間では「家計の足しにするために行うもの」というイメージがあるように感じます。しかし実は、副業にはお金を稼ぐだけではない、もっと別の使い方があることをご存じでしょうか。

本日も、スペシャルゲストをお呼びしております。米国カリフォルニア州に拠点を置くクラウド型ネットワークセキュリティの最大手・ゼットスケーラーにてアジア全体を統括する代表取締役を務める金田博之さんです。

金田さんはなぜ、多忙の身で副業をされているのでしょうか。ここまで上り詰めた経緯と合わせて、詳しくお伺いしていきたいと思います(本特集は、会話形式でお送りします)。

プロフィール:金田博之(かねだ ひろゆき)
1975年山口県下関市生まれ。1998年、SAPジャパンに新卒で入社。30歳からマネジメントを務め、7年連続グローバル・トップタレントに選出。仏ビジネススクールINSEAD(欧州経営大学院)のエグゼクティブMBA卒業。2014年、ミスミグループでGMとしてグローバルDX新規事業を推進した後、 AI/チャットサービスを提供するライブパーソン代表取締役に就任。2020年12月、米国カリフォルニア州を拠点とするクラウド型ネットワークセキュリティーの最大手、ゼットスケーラーにて日本を含むアジア全体を統括する代表取締役に就任。『仕事に才能はいらない』(かんき出版)、『初速思考』(日本実業出版社)など、著書多数。ブログやYouTubeでグローバルレベルでの仕事のノウハウを情報発信。金田博之公式ブログ、メルマガ『金田博之のMBA実践メルマガ~ゼットスケーラー日本・アジア代表が動画と教材で教える経営フレームワークのすべて

※本記事は、金田さんへの取材をもとに、筆者(俣野)が適宜内容を補って執筆しています。

FAX番だった新入社員が、どうやってアジア統括社長になったのか?

俣野:副業の話をお聞きする前に、まずサラリーマンの読者が、もっとも金田さんにお聞きしたいのは「どうやって今の地位に上り詰めたか?」ということなのではないかと思います。

金田:私は、経営者一族の出身ではありません。ごく普通のサラリーマンの家庭で育ちました。学生時代も、自分なりに努力はしてきたつもりですが、他の人と比べて、特別変わったところはなかったと思います。

俣野:社会人になって、何か大きく変わるキッカケがあったのでしょうか。

金田:大学を卒業後、外資系企業に就職しました。華やかに活躍する自分を想像していました。

ところが、私の最初の業務は、FAX当番という地味な仕事でした。自社が主催しているイベントやセミナーの申込書がFAXで届くので、それを仕分けるというものです。

私は、来る日も来る日もFAXを処理し続けました。単調な仕事に、心が折れそうでした。

半年ほど過ぎたある日、いつものようにFAXを処理していると、ある会社の申込書が目にとまりました。それは数日前、先輩が「なかなかアポが取れない」とこぼしていた会社でした。

私が先輩にこのことを伝えると、先輩はすぐに先方と連絡を取り、つながることができたと喜んでくれました。

「自分の仕事は無駄じゃない」。そう気づいた私は、以来「自分の仕事を通じて、どうしたら周りの人の役に立てるか?」とずっと考えてきました。

これが、私の仕事の原点です。

俣野:現在は、グローバル企業でアジア統括社長をしていらっしゃいますが、どのような仕事でしょうか。

金田:弊社ゼットスケーラーは現在、日本とアジア全体で事業を展開しています。私は、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム…と、どの国でどのように事業を展開していくのが望ましいのか、各国にいる社長と連携しながら、検討を重ねています。

俣野:FAX当番とは、次元が違う話ですね。

金田:でも、本質は同じだと思っています。

Next: 自分の仕事をどう捉えるか。「生活費が足りないから副業」では消耗する

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