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円安はいつか終わる。円高転換後に起きる4つの変化と個人投資家が注目すべき銘柄=栫井駿介

インフレ率は「米国>日本」

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現時点においても今、インフレインフレ言っていますけれども、アメリカのインフレ率というと9%とか、ものすごい高くなっています。

一方で、日本は2%とかその辺です。なおインフレ率はアメリカが高いという状況が続いています。

しかもその差は広がっていますから、アメリカの通貨の方がファンダメンタルズで見たら薄まっているということは間違いありません。

では、なぜ円安が実勢相場から離れて、円安に向かってしまうのか?

円安チキンレース=「より馬鹿理論」

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それはチキンレース「より馬鹿理論」というところで説明できます。

円キャリー取引というものがあって、金利差があるから「単純に安い金利の日本円を借りて、高い金利のドルで運用すれば儲かる」という単純な思考回路の方が少なからずいるのです。

そういった動きが一気に加速することによって、そうならないとわかっている人がいたとしても
「一部がそういう動きをするのだったら私っちも乗っかっておこうか」というような動きが短期投資家の間で起こりやすいのです。

したがって、みんなファンダメンタルではそうならないと思っていても、「実際そう動いてるからそれに乗っておかざるを得ないよね」という人たちがやっぱり一定数いて、うまくいけば短期間で儲けることができますから、そういったトレーダー的な人たちがいるのです。

これでどんどん円安が、円売りドル買いが進んでいくわけです。これがどんどん加速して「より馬鹿理論」ということで、いわゆるバブルの動きを、目先実勢を離れてどんどん円安が進むということになってくるわけです。

しかし、これはどこかで逆転するものなのです。いつまでもそういうことは続かないと、当然わかってる人はいますから「このチキンレース、どこでこの利益を確定させようか」と。

つまり、儲けたドルを売って円を買い戻すという動きをしようかと、今か今かとタイミングを探っている人たちがいるのです。

結構多くの人が、特に機関投資家は、そういうふうに考えていたりします。

なので、1人、また1人とこの取引から手を引き始めると「今もう行かないといけない!」「逃げないといけない!」ということで、ダダダダダっと一気にドル売り円買いが進む。そういった流れになることが想定できるわけです。

従って、これがいつになるかはわかりません。いつになるかわかりませんけれども、今の急速な円安というのが動きが逆転する。つまり円高になるときには、一気に向かうということが想定されるわけです。

実際に最近の原油の動きとか見ててもよくわかります。一気に原油高が進んだと思ったらその後、崖のように原油安が進んでいます。

過去のバブルもおおよそこういった流れになっています。今の円安というのはそういう意味では、短期筋によるバブルの兆候を示しているというのが私の考えです。

Next: いつ円高・ドル安に転換する?兆候をキャッチする方法

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