新人同士の大統領選年は要注意~トランプが示す米国の孤立主義
11月の大統領選は共和党vs民主党ではない。
グローバル化と自由貿易に明確に反対する男を大統領候補に指名するのはアメリカ史上初めてのことであろう。筆者はアメリカ史に詳しいわけではないが、リンカーン以来、レーガンという実績ある大統領をも排出した共和党が、いきなり1世紀半の価値観を覆して見せた例はアメリカ史上まずないであろう。
11月の大統領選は共和党vs民主党ではない。
「造反者」vs「ありきたり女の支配者」
「思い付きの暴言連発者」vs「ありきたりの政治家的発言者」
「混乱惹起者」vs「現状維持者」
「自国第一のポピュリスト」vs「ありきたりの国際協調者」
「公職に一回も就任したことがない者」vs「国務長官・上院議員経験者」
である。
保守党の保守本命の長老たちから嫌われながらも本番で勝ちそうになった人は今までになかった。