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円高阻止へ日本の正念場、仙台G7・伊勢志摩サミット/英EU離脱の行方=式町みどり

日本の円売り為替介入は実際には難しいと言われる中、今週末20日21日に仙台で開かれるG7財務相会合、来週の伊勢志摩サミットは安倍政権の正念場として注目されます。(『億の近道』式町みどり)

プロフィール:式町みどり(しきまちみどり)
学習院大学経済学部卒業後にフランス語を習得、1973年に仏ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店入行。長年にわたり内外金融市場で為替・資金・債券・デリバティブ等のディーラーとして活躍。同行資金本部長を経て退職後、ファイナンシャル・プランナー資格(AFP、CFP®)を取得。NPO法人を立ち上げ、消費者向け講座企画・運営、セミナー、ワークショップの企画事業を行なっている。

為替動向~仙台G7・伊勢志摩サミット/英国EU離脱投票の影響は

米国の早期利上げ観測浮上

米国の利上げ予想が再び浮上してきました。

直近で発表された住宅関連指数、小売売上、物価関連の指数等、経済指標が好調だったことに加えて、一部連銀総裁(2名)から6月の利上げも排除しないという話が伝わったことによるものでした。

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利上げ期待を織り込んでくる2年物米債利回りは8bpだけ微妙に上昇反応しただけでしたが、株式市場は嫌気しました。

直近の、エコノミストによる米利上げ予想では、6月の金利据え置きが9割近くで、利上げ予想が据え置き予想を超すのは12月以降です。ただ、今後の経済指標次第で早まってくる可能性はあります。

現在の10年物米国債利回り1.78%はインフレ率を考えても低位安定状態。原油価格の反発による期待インフレ率上昇や小売売上などの景気関連指標の堅調さが見られれば利上げ時期は早まる可能性もあってもおかしくないと思います。

4月の日銀の追加緩和見送り、米国の為替報告書に為替操作国として日本がリストアップされたことからゴールデンウィーク始まるや105円台までのドル円での円高。麻生財務相の介入の可能性発言がなければ、更に円高に行っていた可能性があるでしょう。

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

米ドル/円 日足(SBI証券提供)

近づく正念場

実際に為替介入ができるか?やったとしてどの位の額をやれば効果があるのか?など現実面では難しいと言われる中、今週末20日21日に仙台で開かれるG7財務相会合、来週の伊勢志摩サミットは安倍政権の正念場として注目されます。

日本の財務相VS米国の財務長官の為替に関する議論が激化するなどがあれば円高リスク再燃となるでしょうが、ホスト国を刺激して、介入を示唆して取りあえず丸く収めた麻生財務相の顔を潰すことはないと言ったら楽観的過ぎるでしょうか。

日本の消費増税延期、財政、金融政策への期待、また、ここへ来て浮上した米国の6月利上げ説もあって109円台まで戻して推移しているドル円相場。110円~111円台の上値抵抗体はかなり強固とみられ、当面、107~111円水準での推移を考えています。

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