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2023年、ウクライナはもっと悲惨に。2月に迫るロシア全面攻勢で第3次世界大戦に突入か=高島康司

ウクライナ司令官の発言

しかしながら、ここに来て、ウクライナ軍の最高司令官からロシア軍の全面攻勢に対する警告が出ている。12月15日、ウクライナ軍総司令官のヴァレリー・ザルジニー将軍は、英大手経済紙、「エコノミスト」のインタビューに答え、ロシアは新たに20万人の兵力を準備しており、早ければ1月に、遅くとも来春には、ロシアは東部のドンバスから、南部から、あるいは北部のベラルーシから大規模な攻勢を開始する可能性があると述べた。

また、ロシア軍はウクライナ軍を押し戻し、キエフを占領するための再挑戦も行うだろうともし、次のように述べた。

ロシアの動員はうまくいっている。彼らの問題があまりに悲惨なので、この人たちが戦わないというのは間違いです。彼らは戦う。皇帝が戦争に行けと言えば、彼らは戦争に行く。

私は2つのチェチェン共和国の戦争の歴史を勉強したが、同じことだった。装備はそれほど充実していないかもしれないが、それでも我々にとっては問題である。彼らは120万から150万人の予備軍を持っていると推測しています。

ロシアは20万人の新兵を準備している。彼らはキエフに再挑戦するのは間違いない。

そして、ロシア軍のこうした全面攻勢を撃退するためには防衛システムのための弾薬が不足として、さらなる武器と弾薬の支援を欧米に要求した。

ウクライナ国防相もロシア軍の全面攻勢を指摘

ウクライナ国防相もザルジニー将軍と同じ発言をしている。オレクシー・レズニコフ国防相は、英大手紙、「ガーディアン」とのインタビューで、ウクライナは現在、エネルギー網を含む主要インフラを標的としたロシアのミサイル攻撃からうまく身を守ることができているが、ロシアが大規模な新攻勢を準備しているという証拠が出てきたと述べた。

レズニコフのコメントは、「エコノミスト」に寄せられた、ウクライナ軍司令官、ヴァレリー・ザルジニ将軍、地上軍司令官、オレクサンドル・シルスキー大佐などによる同様の発言に呼応している。

レズニコフ国防相は、2月までに新たな攻撃が行われる可能性を示唆したが、他の高官らは早ければ1月にも行われるとの見方を示した。

ロシアの約30万人の兵士の部分的な動員について、レズニコフ国防相は、半分の兵士(多くは最低限の訓練を受けた後)は、一連の戦場での失敗の後にロシアの軍隊を強化するために使用されているが、残りの兵士は将来の攻撃に向けてより徹底的に準備されていることを示唆し、次のように述べた。

「新しく招集された兵士は、最低3ヶ月の準備期間がある。つまり、彼らは昨年同様、次の攻勢をおそらく2月に開始しようとしているのです。それが彼らの計画です」

またレズニコフ国防相は、ロシアは現在の部分的な動員を越えて市民を動員し続けるだろうと予想し、ロシアの指揮官の主な戦術は、「肉挽き器」であり、小さいウクライナ軍を圧倒することを期待して、できるだけ多くの兵士を戦場に投入することだと述べた。

また、ハンナ・マリアール国防副大臣もブリーフィングで、最近のロシアの軍事的後退の後、自己満足に陥らないよう警告した。

「ロシア連邦の最終目標はウクライナ全土を征服することであり、そうすれば次に進むことができるからだ」とマリアール国防副大臣は述べた。

さらにレズニコフ国防相は、ウクライナのハイブリッド戦術、よく訓練された部隊、同盟国から受け取ることを望む武器のリストにより、新たな攻撃に耐えることができると語り、次のように言う。

「もし、肉挽き器と肉挽き器の戦いだったら、我々は負けるだろう。大きなソ連軍と戦う小さなソ連軍と見なしたのは間違いだった。確かに、大きなソ連軍は勝ち、小さなソ連軍は負けるだろうが、我々はソ連軍ではない」

そして、ロシア軍の全面攻勢を撃退するためには、「パトリオット」のような迎撃ミサイルのみならず、射程距離のさらに長い精密誘導兵器の支援が必要だと強調し、これを欧米に強く求めた。さらに、戦車300両、戦闘車両700両、ホロウィッツ榴弾砲500門など途方もない規模の武器支援を求めた。

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