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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米FOMC後のドル売り一巡で買戻しも

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2日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)を受け、利上げ休止の思惑からドル買いは入りづらい。ただ、今後の政策方針に関し年内の利下げには否定的で、ドル売り一巡なら買戻しが期待される。

米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCでの討議を踏まえ、利上げ幅を0.25%に縮小。また、パウエルFRB議長はタカ派的なトーンを弱めたと市場では受け止められ、米金利安・ドル安に振れた。ユーロ・ドルは約10カ月ぶりに1.10ドル台に浮上し、ドル・円は128円半ばに軟化。本日アジア市場もおおむねその流れが受け継がれ、ドルに下押し圧力が強まった。ただ、日経平均株価の堅調地合いで、円売りが主要通貨を支えている。

この後の海外市場では、欧米の金融政策が材料視される。欧州中銀(ECB)の利上げ幅はFRBを上回る0.50%と予想され、ユーロ買い・ドル売りに振れやすい。ただ、前日の取引でユーロは大幅高となり、利益確定売りが強まればドルの下落は小幅にとどまろう。また、FRBは緩和的な政策には否定的で、ドル売りは限定的とみられる。一方、重要イベント通過に伴うリスクの後退で円買いは後退し、ドル・円は底堅さが意識されるだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・21:00 英中銀が政策金利発表(0.50ポイント引き上げ予想)
・22:15 欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表(0.50ポイント引き上げ予想)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:19.5万件、前回:18.6万件)
・22:30 米・10-12月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+2.4%、7-9月期:+0.8%)
・22:45 ラガルドECB総裁会見
・24:00 米・12月製造業受注(前月比予想:+2.3%、11月:-1.8%)
・24:00 米・12月耐久財受注改定値(前月比予想:+5.6%、速報値:+5.6%)


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