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メタ、Twitter対抗サービス『Threads』開始も「どうせキラキラ」とネット上の期待感は低め?InstagramやFacebookとの“望まぬ連携”を危惧する声も

米メタが6日にも、Twitterに対抗するサービス「Threads(スレッズ)」を始めると報じられたことが、Twitterユーザーの間で大いに注目を集めているようだ。

App Storeに記載されている説明によれば、Threadsは文字を使った会話アプリで「あらゆることを話し合うコミュニティーが集まる場」とあるとのこと。英語や日本語など30以上の言語で使え、利用は無料だという。またApp Storeだけでなく、Google Playでも公開されるという。

また米メディアによると、同じくメタの画像投稿アプリであるInstagramの自身やフォロー先のアカウントを引き継げるといい、ユーザー名も変わらないという。

改悪続くTwitterを見限る動きが急増中

電気自動車のメーカーであるテスラのCEOとしても知られるイーロン・マスク氏が、Twitterを買収したのはつい昨年のことだが、それ以降相次いでいる仕様変更とそれに伴うユーザー間の混乱。

そんなドタバタもここに極まれりといった騒動が起きたのが、先週末のこと。なんと1日に閲覧できるツイート数に制限をかけるとし、当初は認証アカウント(Twitter Blueなど)は1日6,000投稿、その他の未認証アカウントは600投稿までとしたのだ。

さすがにこれには反発が殺到したのか、後に認証アカウントが1万件/日、未認証アカウントが1,000件/日と、制限は緩和されたようなのだが、日頃Twitterに重度に依存していいるような向きからは「急に見られなくなった」といった声が続出する事態に。

そんな度重なる“改悪”を強いられているユーザーからは、いよいよTwitterを見限り、他サービスへの移行を検討する、いわば“Twitter離れ”といった動きも出て来ているというのだ。

実際、移住先として名が挙がっているサービスのなかでは、「Mastodon」が先週末に合計アクティブユーザー数が約29万4,000人増加し、投稿数は約3倍に。さらに「Misskey」の最大インスタンス(サーバ)「Misskey.io」も、登録者数十数万人程度の規模だったのが、先週末のTwitterのドタバタを機に、新規登録者が一気に4万人も増えたとのこと。

いっぽうで、Twitterの創業者であるジャック・ドーシー氏が支援するSNSとして注目を集めているのが「Bluesky」。こちらは現状β版ということで、他のユーザーからの招待などでしか登録できなかったのだが、こちらも先週末に相当なトラフィックの急増があったようで、新規登録自体を停止しているといった状況のようだ。

従来のTwitterなどのSNSが1つのサービスやサーバにユーザーが集う仕組みなのに対し、これらの“移住先”と目されるSNSは、ほとんどがいわゆる「分散型SNS」と呼ばれるもので、話題やユーザーに応じたインスタンス(サーバ)が多数存在し、ユーザーは自分の所属するインスタンスを決めてID登録をするというもの。

それだけに主に拡散性といった点など、従来のTwitterとは勝手がかなり違うといい、同じような使い方はできないというのが、多くの見方のようだ。

またそれゆえか、いわゆる他のSNSへと大量に流れた“Twitter難民”らが、移住先のSNSのこと「好みじゃない」とディスるといった事象も、ここに来てかなり見られる模様。今後Twitterを巡るドタバタがさらに続けば、こういった原住民と移住民との軋轢といったものもより増えそうな状況だ。

分散型SNSゆえにTwitterの代替にはなり得ない?

そんななか、近日登場するというThreadsなのだが、そのサービスの全貌は未だ分からない点が多いながらも、どうやら先述の分散型SNSにカテゴライズされるもののようといった話が流れており、その点で早くもガッカリといった反応も少なからずあがっているところ。

またメタといえば、すでにInstagramやFacebookといったサービスを擁しているわけだが、Threadsもそれらと違わず、いわゆる“キラキラ”な空間になるのでは……といった見方も広がっており、ある意味でカオスな空間だったTwitterにすっかり慣れ親しんでいる向きからは、今さら濁った水から綺麗な水には住めないと、心配する者も多いようだ。

くわえてThreadsのアカウントが既存のInstagram、あるいはFacebookと連携することも想定されることから、例えばThreads上で今までのTwitterノリでの投稿をしたところ、そのことがFacebookの実名アカウントに晒されてしまうといった、いわゆる“望まぬ連携”による悲劇も発生しそうだと、早くも戦々恐々といった声も。

そのうえ「個人情報の収集項目が多い」といった指摘も、ネット上ではあがっているところで、またサービス開始前といったタイミングながらも、“ポストTwitter”としての期待は大いに裏切られるのではないか……といったネガティブな反応のほうが多いといった状況のようだ。

Next: 「移住先として定着するのかは未知数ですね」

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