まあ考えてみると、今から30年後とかを考えればおそらく完全自動運転車が実現しているでしょうから、となれば住む場所はどこでもいいわけで、地方の激安戸建て(ほぼゼロ円で手に入りそう)を買えば済む話です。
デジタルで受注・納品ができる仕事、通販の仕事、投資家のような立場なら、場所を選ぶことはありませんから。
また、完全に年金生活になれば、やはり住む場所は問わない。しかしいくら自動運転でも、病院やスーパーに行くのに片道30分とかかかると面倒だよなあとは思いますが…。
それにどんな天変地異とか恐慌など社会情勢の変化があったとしても、とりあえず住む場所には困らないという状態を作っておきたい。
大家に振り回される賃貸
賃貸でムカつくのは、大家が勝手に家賃を上げてくることがあることです(下げることはほとんどない)。
住宅ローンの金利が上がるとしてもそれは経済情勢だからと割り切れますが、他人に振り回されるとかマジでイラっとします。
私も都内に住んでいて更新時に賃料が上がるという連絡があったとき、「リーマン・ショックの時も値下げ要求をしなかった。お互い様でしょう」みたいな感じでゴネました。
しかし、その2年後には「値上げは既定事項で変更はない」つまり「嫌なら退去しろ」という連絡が来て、頭に来ましたがすぐの退去は難しく、さらに2年後の更新時には転居しました。
また、退去時には敷金精算を巡ってトラブルになることがあり、私も一度経験があります。「汚れてる」「故障している」「修繕が必要」などで吹っ掛けてくる悪質な管理会社がいるのです。
次に、これは欠点というほどではありませんが、内装・設備は大家の所有物なので自由に変えられないことがあります。とはいえ管理会社に連絡して大家から許可をもらえば可能ですし、あるいは退去時に原状回復すればいいだけですが、たとえばエアコンも最新式なら電気代が安くて性能もいいのに、古いエアコンをガマンして使わないといけないとかもね…。
持ち家のデメリット
これは賃貸のメリットの裏返しですが、収入が下がっても住宅ローンの返済額は変わりません。
現実には返済が難しくなったら銀行に相談し、たとえば1年間は利払いだけで元本返済は待ってもらうという対応はできます。
しかし返済金額や減免の期間をどうするかという条件は銀行次第ですし、仮に待ってもらってもその後に収入が回復するとは限らない。
これが賃貸なら、ただ家賃の安い物件に引っ越せば済むだけ。しかし家を買うと簡単に引っ越しができないのは、すぐには売れない・貸せないからです。
私は売らずに貸した方がいいという考えですが、その場合も管理会社を探して査定してもらい、内装のリフォームをして管理会社に委託して募集してもらうという手間がかかります。
そういう作業をして入居者が決まるまでの間は、住宅ローン返済と家賃の支払いという二重の負担になるわけで、これも負担になります。
あと固定資産税がかかるという人もいますが、賃貸でも2年ごとに更新料(たいてい家賃1か月分)がかかりますし、保証会社に加入していれば保証料もかかるのでそう変わらないところです。
その固定資産税も、土地は経済情勢の影響を受けますが家屋部分は経年劣化が加味されて、年々安くなります。
また、住宅ローンを組んで買えば、住宅ローン減税が受けられますから税金上のメリットがあります。
古くなれば修繕費もかかりますが、逆に子どもの成長や自分たちの好みの変化に合わせてリフォームもできるし、最新設備への入れ替えもできます。
私も子どもたちへのしつけの意味もかねてトイレのフタは手動で開け閉めするタイプですが、子どもたちが巣立ったら自動開閉のトイレにしようと思っています。
それに、水回りや外壁の修繕は避けられませんが、あえて「修理せず放置する」という方法も選べます。ウチも壁紙には子どもたちの落書きがありますが、どうせまた汚すからとそのままです。床の塗装もはがれている箇所が増えていますが、あと数年は放置の予定です。
そして住宅ローンを完済してしまえば、ランニングコストは基本的に固定資産税・都市計画税と火災保険だけ。
今後は金利も上昇するでしょうけれど、そのときは「インフレ」ですから遅れて家賃も上がるわけで、そこはイーブンでしょうか。
ほかには戸建てのデメリットとして、
・セキュリティがマンションほど強固にしにくい
・地盤改良(耐震とか液状化防止)にかけられるコストに限界がある
とかでしょうか。
あるいは高層マンションなら蚊やゴキブリが出にくいですが、戸建ては結構出てきますね。