為替に関する注意点
企業を個別に見る際に、損益計算書に記載されている「為替差益」や「為替差損」は、実際の為替の効果ではなく、主にデリバティブ取引や金融取引から得た利益が反映されています。
為替の影響を数値で示すことは難しいため、公式資料では為替のメリット・デメリットは表示されていません。
為替の影響を確認する手段として、企業が過去の傾向から1円円安が進むとどれほど営業利益が増減するかを示している場合があります。
これは決算説明資料などで確認できるもので、会計資料として示されることはないため、注意が必要です。
為替予約に関しても、これも金融取引であり、一時的には為替の影響を軽減できますが、為替換算や長期的なトレンドには効果がありません。
為替のメリットを受ける銘柄の見つけ方
<株探>
特に分かりやすいのが「株探」です。
“円高メリット銘柄”でGoogle検索すると、株探のページがすぐに出てきます。
全てを見るのは大変なので、東証プライムに限定したり、時価総額別で表示(プレミアム機能)したりして、ある程度絞り込んでから個別の銘柄を見ると良いでしょう。
円安メリット銘柄についても同様です。
<マネックス証券銘柄スカウター>
マネックス証券に口座を開けば無料で使えるものです。
10年スクリーニングの「条件を追加する」のところから「海外売上高比率」にチェックを入れると、ソートすることができます。
こちらもすべて見るのは大変なので、【東証プライム、時価総額5,000億円以上】など限定すると良いでしょう。
海外売上高比率が高いということは円安のメリットを受けやすいということとなり、逆に海外売上高比率が低いと国内産業ということで円高のメリットを受けやすいということになります。
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