まるで「サラリーマンの会議」だった安倍首相の増税延期会見
6月1日の安倍首相記者会見(消費増税再延期)、中継をフルで見ました。もちろん、為替チャートを見つつ(笑)
首相が話しはじめる直前にまとまった売り(フライング売り?)が発生したり、これはネタか、と思うようなこともあったわけですが、話の内容に驚きみたいなものは何もありませんでした。
経済対策は秋までに、というのはネガティブでしたが。
消費税増税再延期はすでにここ数日、メディアにリークして織り込んできましたから、市場の反応は“材料出尽くし”で、ドル円は下落していきました。
冒頭の挨拶みたいな話の後、本題の消費増税再延期に話が移ったわけですが、まあ、前置きが長いこと長いこと。
為替の掲示版もチェックしていたのですが、「早く結論お願いします」といった投稿が連打されていて笑ってしまいました。
この光景を見つつ思い出したのが、サラリーマン時代の会議での報告。
悪い報告をする人って、たいてい前置きがめっちゃ長くて、まずは、これこれこんな努力をしてきました、ベストを尽くしてきました、でも、外部環境が悪くて、目標未達に終わりました、みたいな流れになることが多いと思います。
前置き9割5分、結論5分みたいな感じですね(笑)
国家の代表である総理大臣でも、中間管理職サラリーマンのように話さないといけないのか、大変だな、と感じたものです。
そして発言の中で非常に気になったのが、
足元では新興国や途上国の経済が落ち込んでおり、世界経済が大きなリスクに直面している。こうした認識を、先般、伊勢志摩サミットに集まった世界のリーダーたちと共有した。
の部分。
「大きなリスクに直面している」という言葉が複数回出てきましたが、報道を通じてこのことを知った人の反応は大きく2つに分かれると思います。
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