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日経平均は小幅続落、大型バリュー株上昇で一時切り返す場面も

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5日の米国市場は続落。ダウ平均は404.64ドル安(-1.04%)の38585.19ドル、ナスダックは267.92ポイント安(-1.65%)の15939.59、S&P500は52.30ポイント安(-1.02%)の5078.65で取引を終了した。利益確定売りが続き、寄り付き後、下落。その後、2月ISM非製造業景況指数など経済指標が予想以上に悪化したため景気への楽観的見方が後退し、相場は続落した。アップルやテスラの下落も相場の重しとなり、終日軟調に推移。さらに、明日から2日間にかけて行われる米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を控えた調整売りに終盤にかけ下げ幅を拡大し終了した。

米国株安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は40000円台を割り込んだが、売り一巡後は大型バリュー株を中心とした買いが入ったことから、じりじりと下げ幅を縮小。後場は一時切り返す場面も見られるなど底堅い展開となった。なお、TOPIXは小幅ながら続伸しておりNT倍率は14.6倍台まで縮小しており、日経平均の過熱感は徐々に収まりつつある。

大引けの日経平均は前日比6.85円安(-0.02%)の40090.78円となった。東証プライム市場の売買高は18億3441万株、売買代金は5兆1232億円だった。セクター別では、海運業、精密機器、電気機器、サービス業、空運業などが下落した一方、鉱業、繊維製品、電気・ガス業、不動産業、パルプ・紙業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は72%、対して値下がり銘柄は24%となっている。

日経平均採用銘柄では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比2.05%下落したことから、ルネサスエレクトロニクス<6723>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>など半導体株の一角が下落。また、宝ホールディングス<2531>、ソフトバンクグループ<9984>、村田製作所<6981>もさえない。日経平均採用以外では、さくらインターネット<3778>が心理的な水準である10000円を前に失速。

一方、川崎重工<7012>、横河電機<6841>、三井金属<5706>が上昇したほか、あおぞら銀行<8304>、りそなホールディングス<8308>など銀行株もしっかり。また、一部証券会社のレポートを材料にニトリHD<9843>が続伸。日経平均採用以外では、三井ハイテク<6966>が業績予想の上方修正を発表し大幅高となったほか、アインHD<9627>がヘッジファンドのオアシスマネジメントが大量保有したことからストップ高。
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