NTTとどっちが良い?
また、株式分割+株主優待という戦略はNTTも行っています。
すでにNTTの1株の値段は1:25で分割されており24年5月現在の1株の値段は170円前後です。NTTのグループポイントであるdポイントの付与ですが、やや基準となる時間軸が長いという特徴があります。
2年以上3年未満保有の場合1,500ポイント、5年以上6年未満の場合3,000ポイント付与されます。
出典:NTT
すでにNTTに投資している人は最短で24年の7月からポイントを受け取れます。
しかし今から投資した場合、NTTの保有期間の計算上、27年3月以降です。一方でソフトバンクは26年3月31日ですから、優待ポイントを受け取るタイミングが早いのはソフトバンクです。
また、NTTの優待は、あくまで2年以上3年未満保有のタイミングと、5年以上6年未満の2回のタイミングで分配されるため、5年間保有すると4500ポイント獲得するのに対し、ソフトバンクは26年から毎年1,000ポイント獲得できます。
より長い目線で見れば、現時点で優待のお得感があるのはソフトバンクの方かもしれません。
配当金の継続性は?
ソフトバンクの魅力として、積極的な配当金という特徴があります。
24年5月現在の配当利回りは約4.6%です。
配当金は年2回(中間配当12月と期末配当6月)に受け取ることができます。
出典:マネックス証券より作成
この配当金は続くのか?という視点が非常に重要になります。
携帯事業の月額料金などの安定収入があることや、配当金が親会社の投資会社であるソフトバンクグループにとっても貴重な収益源であることを考えると、継続する可能性が高いと考えます。
しかし自社株の償却額を含めた総還元性向は95%です。
これまで減配せずに配当金を維持していますが、ここから先の増配や自社株の還元は利益成長次第と言えるでしょう。
その利益成長を考える上で、ここからはソフトバンクの事業内容を見てみましょう。