日本電子材料<6855>
半導体集積回路の前工程の検査用部品であるプローブカードのメーカーとして国内2位級で、世界のなかでも大手と言える。国内のほか米国、中国、台湾といった海外にも生産拠点を擁する。既存の熊本事業所(菊池市)で24年10月に新棟が竣工し、4月から製造装置を順次搬入する計画。
足元は、生成AI需要の増加を受けて先端メモリー向けプローブカードの受注が増加し、稼働率も向上。26年3月期はNAND型フラッシュや非メモリー向けも需要上向く公算。新棟の稼働を支えに販売増が期待される。
25年3月期は、売上高が前期比18%増の206億円、営業利益は同313.5%増の36億円、純利益は同285.5%増の24億円を見込んでいるが、すでに3Q時点の進捗率は営業利益で79%、純利益で86%に達している。

日本電子材料<6855> 日足(SBI証券提供)
株価は、昨年7月に4,145円の上場来高値から大きく調整し、3月上旬には一時1,871円まで下押す場面も。結果、足元の予想PERは10倍前後まで低下している。
THEグローバル社<3271>
首都圏を地盤にマンション開発・分譲を展開。マンション開発・販売に続く柱として09年には埼玉を拠点とした戸建て住宅の開発・販売にも進出している。
足元は、柱の収益物件は都内物件を中心に販売が拡大。分譲マンションも堅調に推移している。3月に旭化成ホームズが業務資本提携を結んだと発表。旭化成ホームズが約20億円相当の同社株を取得し、発行済み株式の約1割を保有。首都圏での大規模分譲マンションの共同開発などを見込み、不動産開発事業を広げる。25年6月期は、売上高が前期比116.5%増の585.3億円、営業利益は同181.7%増の49.5億円、純利益は同29.2%増の35億円を見込んでいる。

THEグローバル社<3271> 日足(SBI証券提供)
株価は、旭化成ホームズとの業務資本提携の話題から連日上昇し、本日(28日)は昨年来高値を更新。目先は高値警戒感も募りやすいが、それでも予想PERは7倍台、予想配当利回りは4%台。 ※2025年3月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
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『
田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット
田嶋智太郎の先読み・深読み!株式マーケット
』(2025年3月28日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による