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大丈夫な日本株。今や強気は「私と武者さんだけ」かもしれないが(4/10)=橋本明男

最近の相場は弱気一色。日経平均2万3000円など、いまだ唱えているのはこの私と武者さんぐらいになってしまいました。なぜ、ここまで弱気が支配してしまったのでしょうか。(『相場コラム『わしの罫線』』橋本明男)

日経平均は2万3000円へ――臆病風に吹かれた市場にあえて問う

なぜ?弱気の虫が大発生

円ドル相場が111円台になってきたことで、市場には多少買ってみようの気が出てきたのか、日経平均は続伸となりました。大引けは先週末比133円高の18797円。TOPIXは9.88ポイント高の1499.65ポイント、出来高は概算17億3千万株で終わっております。

最近の市場関係者と言われる人たちの相場予測を見てみますと、ほとんどの人が下がって1万8300円、上がって1万9300円というレンジの予測をしており、日経平均の2万3000円等、いまだに唱えているのはこの私と武者さんぐらいになってしまいました。なぜ、ここまで弱気が支配してしまったのでしょうか。

日経平均が4週連続陰線、4週連続安となったのは、何年振りのことだとか。しかし、私に言わせてみればTOPIXは年初来の高値から4週連続安で、6.15%しか下げておりません

日経平均株価 週足(SBI証券提供)

日経平均株価 週足(SBI証券提供)

TOPIX 週足(SBI証券提供)

TOPIX 週足(SBI証券提供)

これは下げとは言えません。長期上昇波の中で何度も起こる調整というものです。

月足をよくよく分析してみれば分かることですが、1989年の大天井から2012年6月の大底まで実に23年間売られ続け、その大底から今日まで、今のTOPIXは二段上げが終わり、昨年6月で底入れをした後、一昨年の高値を抜くべく戻ってきているところです。

市場では地政学リスクが盛んに叫ばれ、米国が北朝鮮を近く攻撃するのではないか、そうすれば日本の株は暴落する等とまことしやかに囁かれています。また、こうした言葉をネット社会の現在では誰でもが耳にし目にしますから、勝手に臆病風が吹き荒れるのだと思います。

トランプ頑張れ。あなたが何か事を起こせば株が急騰してきたという過去がある以上、あなたは米国株式市場にバブルを起こそうとしているのではないか?私にはそう思えてなりません。それはこの1ヶ月の調整の強さが証明していると思います。

では皆様の御健闘を祈ります。

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相場コラム『わしの罫線』』(2017年4月10日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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チャーチスト歴35年!【橋本罫線考案者】テクニカルのプロである橋本明男が毎日綴る相場コラム。日々の株式市場の動向から、短期的・中期的な相場の行方を予測。また、東証1部の銘柄を中心に、今が狙い目の個別銘柄の情報も掲載しています。

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