Q5:その企業の1株当たり利益(EPS)は安定成長しているか
さて、大前提としてですが、10年分の1株あたり利益を計算すると、株式分割があり、ちょっとめんどくさいので、私の方であらかじめ処理したことをご了承ください。
実はハイデイ日高は、過去10年の有価証券報告書を並べただけでは、同じ1株の価値を比べられません。
平成24年3月1日付
平成26年3月1日付
平成27年3月1日付
平成28年3月1日付
で、それぞれ1株につき1.2株の株式分割を行っているのです。なんともわかりにくい(笑)
日経新聞のサイトなどには、この事実は表示されず、まるでEPSが下がったかのように出ているので、勘違いする人も多いのではないでしょうか?ある意味、ライバル投資家を振るい落としてくれるので、ありがたいとも言えますが…。
そうして見ると、素晴らしい数字が飛び込んできます。年平均EPS成長率は24.5%です。ちなみに、私が以前に分析した同業他社である王将フードサービスは成長率が12.1%ですから、その倍の勢い。
ちょっと恐ろしいですね。私自身の投資遍歴を振り返ってみても、文句なしに成功したといえる、ニトリやABCマート以来のビッグウェーブの予感です(笑)
決算年 EPS(円/株)
2015 114.89
2014 95.49
2013 88.98
2012 84.4
2011 67.6
2010 65.6
2009 49.2
2008 42.7
2007 39.0
2006 30.9
年平均EPS成長率:24.5%
Q6:その企業は安定的に高いROE(株主資本利益率)をあげているか
決算年 ROE
2015 15.4%
2014 14.4%
2013 15.0%
2012 16.0%
2011 14.4%
2010 15.8%
2009 13.3%
2008 12.7%
2007 12.8%
2006 11.1%
平均ROE:14.1%
高いですね。そして、なによりも安定しています。これもやはり素晴らしいです。
大抵の企業は、自己資本率が高くなってくるとともに、ROEの成長にも陰りが見えるものですが、ハイデイ日高の場合は加速しています。新規出店効果だけではなく、顧客が離れず、利益が蓄積されていることが見て取れますね。