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暴落したクックパッドは、本当に「買ってはいけない」クソ株なのか?=八木翼

Q7:その企業は強固な財務基盤を有しているか

財務基盤を見る際は、自己資本率が良く使われますが、それはバフェット的にはNGです。長期債務に対して、どれだけ稼ぐ力を持っているかが重要と考えています。

今期の長期負債(千円):7,896
今期の税引き後利益(千円):1,523,774
長期負債/税引後利益(年):0.01

長期負債はほぼありません。素晴らしいですね。

Q8:その企業は自社株買い戻しに積極的か

自社保有株式は、発行していないとみなしています。

今期発行済み株数:106,906,800
10年前の発行済み株数:81,360,000
過去10年間に減少した株数:-25546800.00
減少した割合:-23.90

20%ほど増加していますね。2014年の発行がでかいと言えるでしょうね。この時期、海外に乗り出すことが話題となり、資本増強したんですがね…。どうもそんなに海外はうまく行っていない様子が伺えます。もちろん、頑張ってほしいわけですが、自社株買いもしてほしいですね。安定した収益源を持った企業ですので。

Q9:その企業の製品・サービス価格の上昇はインフレ率を上回っているか

上げていないですし、下げていないですね。うーん。サービスの値上げはどうなんでしょうね。ある程度許容できると思いますが、日本では不要な気もします。

Q10:その企業の株価は、相場全体の下落や景気後退、一時的な経営問題などのために下落しているか

PER:19.9倍

PERだけ見るとあまり割安とは言えませんが、過去の状態を見ると、株価は2013年の状態です。会員ビジネスであるという安定した事業性を考えると、私は十分割安に感じます。

ちなみに、天井を付けた後下落局面に入った時に、底の水準を判断する目安とされる相場の格言に、半値八掛け二割引というものがあります。単純に1/3になったら買いであるということです。もちろん、特に根拠はありません(笑)。

しかし、一時株価が3,000円に近かったことを考えれば、今はちょうど1/3です。チャンスなのかもしれません。

Next: 高い成長性が魅力。積み上がった資本を活かしきれるか

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