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今後1年でNYダウ21000ドルも。そのとき日経平均はどこまで上がるか?=伊藤智洋

個別銘柄への投資で値幅を取るための重要ポイント

ところで、いざ、株へ投資しようと考えると、銘柄が多すぎて、何に投資していいのかがわからなくなってしまう人がほとんどではないでしょうか。そこで今回は、銘柄を選ぶときの考え方について書いておきます。

株式投資で利益を得る方法は、

  1. 市場シェアの小さな企業が拡大してゆく過程で利益を得る方法
  2. 株主への配当で利益を得る方法
  3. 値動きの差で利益を得る方法

の3通りだと考えられます。

(1)は、主に社長のやる気、強い意志、目標の高さ、行動力、信用力が重要になります。(2)は、市場シェアが高く、安定していることが重要になります。(3)は、価格が動くことが重要になります。

(1)(2)は、株価の上下に関係なく、年をまたいで何年も持ち続けることを前提にした取引になります。(3)は、一定期間で価格が大きく動くことを前提とした取引です。

価格が動く理由は、漠然としたものではダメです。毎年、必ずそうならなければいけない理由が必要です。その年に注目されているテーマで選ぶとか、新薬の開発によって、この銘柄が注目されるかもしれないとかでは、いつ上がりだすのか、今年なのか、来年なのかがはっきりしません。実際に注目されるかもわからず、ただ待っているだけです。

目先の価格の上げ下げが、想定しているテーマで動いているのかがわかりません。スタート地点も終点もわかりません。値幅で利益を得るための投資先として選択する銘柄は、毎年、必ず、同じ理由で価格が動き、そして、十分に利益の得られる程度の値幅の動きがある銘柄だけです。

通常、株式投資と言えば、値幅で利益を得るやり方を考えると思いますが、価格が上昇、下降することを期待して投資しているにもかかわらず、ほとんどの人は、いつから上がりだすのか、いつまで上がるのかについて、何のイメージも持っていません

少し投資の仕方を勉強した人だと、買い場、売り場については、一般的なチャートのパターンを参考にすると思います。しかし、チャートの示すサインは、

「割と高い確率で反転するかもしれないけど、根拠はない」
「反転サインをつけた安値が押し目になるかもしれないが、いつから本格的に上昇を開始するかはわからない」
「反転したとしても、どこまでその方向へ動くかはわからない」

という内容にすぎません。

どんな銘柄でも、反発サインをつけたから買いというわけではなく、毎年、今の時期に価格が同じように上昇していて、その上昇に理由があり、今年も例年の通りに上昇する可能性がある状況で、チャートが反発サインをつけるから、その反発サインの通り、しばらく価格が上昇すると判断できるから買うわけです。

チャートが反発サインをつけているなら、どんな銘柄でも買いというわけではありません。値幅で利益を得るための投資は、毎年ある一定幅の動きを利益にする投資であって、複数年にわたる長期的な上昇、下降局面のすべてを利益にする投資ではありません。
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※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2016年11月27日号を一部抜粋・再構成したものです。只今、2016年9月までのバックナンバーも無料公開中!ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。

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『少額投資家のための売買戦略』』(2016年11月27日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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