元・朝日新聞編集委員の稲垣えみ子さんがネット炎上。図書館で借りた自分の本を見せられてヘコんだ話ですが、昨今の炎上文化には疑問を感じます。(『原発ニュース最新情報』ちだい)
※本記事は、『原発ニュース最新情報』2017年8月30日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
なぜ日本は「息苦しい」のか?元朝日の名物記者がネットで大炎上
稲垣えみ子さんのコラムが物議
朝日新聞を辞めて安定収入を捨て、なるべく電気を使わないアフロヘアの変わり者のオバサンになった稲垣えみ子さんが、ある行政機関に呼ばれ、担当者から「本を読みました!」と言われ、図書館で借りた自分の本を出されてヘコんだ話をコラムにしたところ、大炎上しました。
炎上している1番の理由は、「図書館で借りるのは正当な権利なので、いちいち文句を言うんじゃねぇ!」って話ですが、この程度の気持ちを吐露したぐらいの話でいちいち炎上するんじゃ、この世界で平和に生きていくのは難しいものだと思いました。
本人の気持ちとしては、せめて講演をお願いするぐらいの担当者なんだったら、せめて数十円程度の印税が支払われるように本を買ってくださいよって話だと思いますが、それを「文句を言うな!」と言うのです。
世の中いろんな人がいる。どっちだっていい
世の中には、いろんなタイプの人がいます。どんどん図書館で読んでほしいと思う作者もいる一方で、1円でも10円でも儲けたくて、ぶっちゃけ、図書館で読まれたくないと思う作者の人もいらっしゃることでしょう。
どっちだっていいじゃないか!
誰がどう思っていても、こうじゃなくちゃいけないんだと説教する必要はありません。稲垣えみ子さんだって、図書館の存在自体を否定するつもりはないのだと思います。
「買ってくれよ!」ってだけの話です。そう思っちゃいけないなんてことはないし、行政機関の担当者の方も、買った本だったらさぞかし感動してくれただろうに、うっかり図書館で借りたばっかりに、実は心の中でガッカリされていたので、今後、稲垣さんに何かをお願いする時は、「モチベーションを高めるためにも本は買いましょう」という一種の攻略法が見つかっただけの話です。
今度から稲垣えみ子さんに講演を頼む方はどこぞの書店で本を買ってからお願いすれば気持ちよく引き受けてくれるって話でしょう。それが面倒臭いなら講演に呼ばなければいい。話はとってもシンプルです。
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