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富裕層に一歩近づく!サラリーマンが「複数の収入源」を確保する方法=山田健彦

普通の人でも不動産に投資できる「REIT」の特徴

節税効果は全くないものの、不動産を間接的に持つ方法はあります。

1つはREIT(Real Estate Investment Trust: 不動産投資信託)に投資する方法です。これは東証に上場されている一種のファンドで、株式と同じように常に市場で売買可能です。

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REITは投資家から集めた資金などにより不動産を取得し、保有不動産から生じる賃料やその売却益が投資家に分配される商品です。つまりREITへ投資することで、間接的に不動産に投資することができます。

REITの特徴の1つは分配金利回りが高いことです。しかも面倒な「大家さん業務」は一切必要ありませんし、固定資産税や保険、メンテナンス費用などもREIT会社の方で支払ってくれるので、投資家が支払う税金は株式投資と同じキャピタルゲイン課税と分配金課税のみです。

9月5日の終値ベースでは、8%近い利回りを出しているREITもあります。平均でも4%超の利回りを出していますので、株式の配当利回りと比べてもかなり高くなっています。

高い利回りを出せる理由ですが、REITはその最終利益の90%超を投資家に分配する事等を要件として、法人税の支払いが免除されています。

通常の株式投資ですと、会社の最終利益に対してまず法人税が課され、その残りから配当金が支払われますが、REITの場合は要件を満たせば法人税は非課税なのです。

しかも実務上は、ほぼ100%を分配金として支払っています。調べると、かなり利回りの高いものがあるのがわかります。

REITなら少額投資、分散投資も可能に

REITのもう1つの特徴は、少額での不動産投資が可能ということです。

REITは不動産の総価値を小口化した投資口を購入することになるため、1口10万円以下から投資できる銘柄もあります。

さらに、分散投資によるメリットも特徴です。例えば星野リゾート・リート投資法人<3287>の投資物件は、関東地区8.8%、中部・近畿地区40.7%、その他地域50.4%と、ほぼ日本全地域に分散しています。

物件が全国に分散しているので、津波や地震等の自然災害に対してリスクはかなり抑えられている、と言えます。
(注: ただし、REITによっては特定の地域に集中して物件を持っているものもあるので、その点は事前に注意が必要です)

Next: 一口に「REIT」と言っても、実はいろんな種類がある

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