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2017年の高値波乱を予感させる「丁酉(ひのととり)」のアノマリー=近藤駿介

2017年酉年の株式市場は大幅高でのスタートとなった。戦後東京証券取引所が再開して以降、酉年は4勝1敗で、平均騰落率は+15.0%。唯一下落したのは60年前、小生が生まれた1957年で、年間騰落率は▲13.6%だった。(『近藤駿介~金融市場を通して見える世界』近藤駿介)

プロフィール:近藤駿介(こんどうしゅんすけ)
ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験。評論活動の傍ら国会議員政策顧問などを歴任。教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚を伝える無料メルマガに加え、有料版『元ファンドマネージャー近藤駿介の現場感覚』を好評配信中。

酉年相場は4勝1敗。ただし2017年は過去1敗の年に似ている…

大発会の大幅上昇で安心するのは禁物

2017年酉年の株式市場は大幅高でのスタートとなった。戦後東京証券取引所が再開して以降、酉年は4勝1敗で、平均騰落率は+15.0%。唯一下落したのは60年前、小生が生まれた1957年で、年間騰落率は▲13.6%。気にかかるのは、この年は今年と同じ十干十二支で「丁酉(ひのととり)」の年だったこと。この年も大発会は上昇で始まり、小生の誕生月である5月まで8.4%上昇したのちに下落に転じ、終わってみれは▲13.6%であった。

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翻ってトランプ大統領が最大の注目点となる2017年。トランプ政権は最初の100日が試金石だといわれているが、その期間が切れるのは丁度5月。それまでは政権に対する期待がエネルギーとなるが、その後は具体的な成果が求められるようになる。

日経平均株価は昨年まで5年連続で上昇して来たが、大発会がプラスになるのは4年ぶりのこと。つまり、上昇して来た過去5年とは異なったスタートを切ったということ。

上昇して来た過去5年とは異なるスタートを切り、酉年で唯一下落した1957年と同じ上昇でスタートした2017年。「申酉騒ぐ」といわれる酉年の2017年。大発会が大幅上昇だったことで安心するのは禁物だ。

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近藤駿介~金融市場を通して見える世界』(2017年1月4日号)より
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