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楽天はFREETEL買収費用を回収するのにどの程度時間がかかるのか?=シバタナオキ

株式取得額は5.2億円。実際の買収金額は?

株式を取得するために楽天が支払う金額は5.2億円ですが、FREETEL事業には無視できないサイズの負債があるため、実際の買収金額を少し計算してみたいと思います。

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流動負債が約30億円あり、流動資産が約14億円ありますので、ネットで見ると16億円の負債が残っていることになります。これに株式取得額の5.2億円を足すと、実際の買収金額は21億円だったと見るのが正しいのではないでしょうか。

・FREETEL事業の分割後への支払い:5.2億円
・流動負債:29.8億円
・流動資産:14億円
=====================
実際の買収費用:21億円

1ユーザーあたりの買収金額は?

結論としては、21億円で43.3万回線のユーザーを買収したことになりますので、楽天から見れば、MVNO1契約を4,865円で、43.3万回線分を一度に手に入れることができた、ということになるのではないでしょうか。

・実際の買収費用:21億円
・譲渡される契約数:43.3万回線
=====================
1ユーザーあたりの買収金額:4,865円

この1ユーザーあたりの獲得コスト4,865円というのを高いと見るか安いと見るかですが、現在MVNOの楽天モバイルなどのアフィリエイトでは、アフィリエイト報酬は3,000円と定義されています。

それを考えると4,865円と言うのは割と割高な獲得コストになるのではないかとも考えられますが、一方で43.3万回線という、非常に大規模なユーザーを一度に手に入れるチャンスはそう多くはありません。

楽天モバイルが数年かけて事業を展開して獲得できたユーザーが78万ユーザーです。そういった中で、自社のユーザー数の半分以上のユーザーを一度に手に入れることができるのであれば、多少のプレミアムを払うというのは決して珍しいことではないでしょう。

そういった背景も踏まえて、このような金額で交渉がまとまったのだと考えられます。

ここまでは、当メルマガの読者の方であれば比較的すんなり計算できてしまう方も多いかと思います。ここから先は、もう少し突っ込んだ詳細な計算をしてみたいと思います。

まず始めに、昨年書いた記事の例を振り返って、MVNOビジネスのユニットエコノミクスをおさらいしたいと思います。次に、そのユニットエコノミクスをFREETELのビジネスに当てはめてみて、FREETELユーザーのユニットエコノミクスを計算します。そして最後に、楽天が今回のFREETELの買収金額を回収するまでにかかる時間を、シュミレーションしてみたいと思います。

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(おさらい)MVNOビジネスのユニットエコノミクス

FREETELユーザーのユニットエコノミクス

楽天が買収金額を回収するまでにかかる時間は?

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Source:FREETELa


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決算が読めるようになるノート』 2017年10月10日号『楽天はFREETEL買収費用を回収するのにどの程度時間がかかるのか?』より抜粋
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