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リセットボタンを失った日銀の本音、安倍続投に追い詰められる日本経済=斎藤満

このまま行けば「悪性の財政インフレ」も

日銀の中曽副総裁は、必要ならイールドカーブの見直しも示唆しました。市場金利が上昇する中で、日銀が単独で買い支えることは無謀です。持続的な金利上昇となれば「指値オペ」では対応できなくなるので、長期金利目標を引き上げざるを得ません。これは日銀の利上げになるわけで、緩和の後退とともに、為替に円高圧力となります。

これを避けようとすれば、金利上昇の中で国債を買い続け、その「出口」を半ば放棄するかたちになり、最後には「ヘリ・マネ」になります。これは日銀のファイナンスで国が財政支出を拡大するもので、これが進むと悪性の財政インフレになります。政府日銀が一体となるといえば聞こえは良いのですが、日銀による財政ファイナンスにほかなりません。

今回の選挙は、日銀がこの呪縛から解放されるチャンスだったのですが、安倍総理続投でこれも逸しました。再任が予想される黒田総裁には、引き続き「ヘリ・マネ」を否定し続ける中で、この異次元緩和の落とし前をつけることが、最後のご奉公となります。安倍政権の下でこれができるか、黒田日銀の正念場となります。

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マンさんの経済あらかると』(2017年10月25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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