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ビットコインという「実験」の裏で進む、AIとブロックチェーンの大融合=高島康司

サウジ政府に市民権を与えられたAIアンドロイド「ソフィア」

そしてベン・ゴアールツルらが考えたブロックチェーンの本来の目的とは、無数の人工知能をブロックチェーンを使ってネットワークで結び、巨大なグローバルブレインを作ることだったようだ。

事実、ブロックチェーンの開発で主導的な役割を果たしたベン・ゴアールツルは、ハンセン・ロボティックスが開発した現存する最先端の人工知能アンドロイド「ソフィア」の設計で中心的な役割を担っている。ソフィアは、プログラミングなしに自分で考えて人間とコミュニケーションすることのできるもっとも高度な人工知能だ。

以下は、10月29日にサウジアラビアの首都、リアドで開催された「サウジ投資イニシャティブ」で行われたソフィアのインタビューである。ほとんど人間と変わらない。サウジアラビア政府は、ソフィアにアンドロイドとして初めての市民権を与えた。正式なサウジアラビア国民となった。

<Interview With The Lifelike Hot Robot Named Sophia (Full)>

また以下は、バージョンアップしたソフィアのスイッチが入れられ、覚醒したときのビデオだ。ぜひ見てほしい。

<Sophia Awakens Episode 2>

開発チームが立ち上げた新興企業「シンギュラリティネット」

そして、ベン・ゴアールツルをはじめとした、ソフィアとブロックチェーンの開発にかかわったチームが立ち上げた新興企業がある。シンギュラリティネットである。

ここはイーサリアムのブロックチェーンを基礎にして、無数の人工知能をネットワークで結ぶためのシステム開発を目的にしている。つまり、ブロックチェーン開発の本来の目的を実現するために設立された会社である。

人工知能には、顔面認識、自然言語の解析、音声認識、ビッグデータの解析などそれぞれユニークな独自の特徴がある。シンギュラリティネットが作るブロックチェーンを基盤にした人工知能のネットワークに、人間が外部から課題を与えると、ブロックチェーンのネットワーク内の人工知能が勝手に協力関係を構築し、課題を解決するというシステムだ。そして、課題解決の貢献度にしたがって、人工知能にはAIGトークンと呼ばれる仮想通貨が支払われるという仕組みだ。それは人工知能の設計者に支払われる。

このシステムを拡大すると、AIGトークンエコノミーという独自の経済圏が生まれるとしている。

それぞれの人工知能は、インターネットを介してさまざまなビッグデータにアクセスできる。そのため、文献の翻訳や病気の新しい治療法の発見のような比較的に身近な課題だけではなく、犯罪率の減少や地球温暖化問題への有効な解決策など、社会的な問題の解決にも利用することができる。

さて、このようなシステムを構築する会社にシンギュラリティネットという名称をつけたのには、それなりに大きな理由がある。それは、このような人工知能は自主的に結び付いたネットワークから、意識や自我のようなものが誕生するのかどうかの実験だからである。

ちなみにシンギュラリティネットは12月8日から29日までICOを行う。以下のサイトにアクセスして詳細を確認して欲しい。
https://icobench.com/ico/singularitynet

ICOの詳細に関しては、ICO直前にシンギュラリティネットのサイトで発表されるようだ。
https://singularitynet.io/

Next: 人工知能にも意識や自我が誕生するのか?

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