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【展望】週明けの日経平均株価は売り先行ムード、下値メドは?(2/26)=清水洋介

今週の日経平均株価は、先週末の夜間取引やシカゴ市場が大きく売られたこともあり、売り先行で始まる見通し。ただ、大台割れを意識する水準では下げ渋りとなりそうです。(清水洋介の株式相場展望 -週報-

今週の株価・為替展望~各市場テクニカル分析と予想レンジ(2/26)

相場見通し

米国市場

先週の米国市場は引き続き好調な経済指標の発表などもあって堅調な地合いが続き、ダウ平均は1987年以来3年ぶりの11連騰となりました。

FRB(連邦準備制度理事会)の利上げを巡る思惑も特に問題視されるということでもなく、利上げがあればあったで債券から株へのシフトがあり、なければないでドル安を好感するように買われるということで総じて堅調となりました。トランプ大統領の減税策に期待する向きもあるようで、売り難いなかで買戻しを急ぐ動きなどもあって指数が押し上げられました。

今週の米国市場は月末・月初ということで経済指標の発表なども多く、経済指標などに敏感に反応することになるのでしょう。まずは月末のトランプ大統領の減税策がどのようなものかを見極めるということから始まるのでしょうが、目先的な過熱感が強いことから失望売りに押される可能性が高いと思います。

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買い戻し一巡感から改めてドル高を嫌気するような動きが出るという可能性もあり、好調な経済指標の発表で早期利上げが取りざたされると調整となるのではないかと思います。

今週は月曜日に耐久財受注やNAR仮契約住宅販売指数が発表され、火曜日にはGDP(国内総生産)やS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、シカゴ購買部協会景気指数、消費者信頼感指数が発表になります。

水曜日には個人消費支出・個人所得や建設支出にISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況感指数が発表されます。木曜日は新車販売台数や新規失業保険申請件数が発表になり、週末金曜日にはISM非製造業景況感指数が発表されます。

日本市場

先週の日本市場は米国株に追随できずに円高などを嫌気して上値の重い展開になりました。日銀や年金の買いが入り、信用取引の損失確定の買戻しなどもあって下げ渋る場面も多かったのですが、売りが少ないとちょっとした買いで指数が押し上げられるものの積極的な買い手も見えず、ちょっとした売りが出ると一気に売られるという感じでした。

特に手掛かりに乏しい中で為替に敏感に反応する動きとなり、右往左往することなったものと思います。

今週の日本市場は先週末の夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が大きく売られていたこともあり、売り先行で始まりそうです。引き続き対米ドルでの為替動向に敏感に反応することになるのでしょうが、米国でドル高を嫌気する動きが強まると円高に振れ、株を売り急ぐ動きも見られそうです。

米トランプ大統領の減税策に失望するような動きになれば連れ安となることもありそうで、いずれにしても上値の重い展開が続きそうです。

一方で、信用取引の売り残高が依然として多く、19,000円を意識するようなところでは買戻しを急ぐ動きも出て、下げ渋りとなるのではないかと思います。

今週は月曜日は特に注目される指標の発表などはなく、火曜日には鉱工業生産指数や商業動態統計、自動車生産台数や自動車輸出台数、住宅着工統計や中小企業月次景況観測が発表になります。

水曜日は法人企業統計や軽自動車販売台数、新車販売台数が発表され、木曜日にはマネタリーベース、金曜日には家計調査や消費者物価指数(CPI)、有効求人倍率や完全失業率、消費動向調査が発表されます。

Next: 米国市場テクニカル分析~目先の過熱感は否めず、調整モードへ

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