確定拠出年金・iDeCoが浸透してきていますが、「元本保証」の定期や保険は選ばない方が良いでしょう。税金還付はありますが、資産自体は目減りすることもあります。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
資産がどんどん減っていく? 金利よりも高い「手数料」に要注意
浸透してきたiDeCo(イデコ)
私は随分前から「確定拠出年金」について当メルマガで紹介しているので、iDeCo(イデコ)という愛称に少し抵抗があります。
しかし最近では、iDeCo(イデコ)が浸透したようで、確定拠出年金という方がわかりにくいようです。
そのくらい認知度が上がって、専用ファンドの2018年1月の純資金流入額は約610億円と、前月(436億円)から大きく増えました。
「元本保証」の商品は選ばない方がいい
iDeCo(イデコ)は、口座を開いた金融機関によって選べる投資信託が違います。
なので、一般的な銘柄選択の話を書くのが少し難しいのですが、「元本保証」の定期や保険は、あまり選ばない方が良いのです(※年齢にもよります。50代の方は運用年数が少ないので注意してくださいね)。
なぜ、元本保証を選んではいけないのかと言うと、NISAと違って「口座管理料」がかかるからです。
最近のネット証券では、証券会社は手数料無料ですが、国民年金基金連合会が徴収する手数料は必ず必要になります。
手数料を意識しないと資産が目減りする
加入時に税込2,777円が必要なのと、年間で2,004円が必要になります。
例えば、元本保証の保険か定期の利率が0.1%としても、毎月2万3000円の掛け金での金利は276円です。
完全に手数料の方が多いのです。
もちろん税金の還付の方が大きいですけど、元本保証の金融商品では、資産自体は目減りしてしまいます。
年間約2,000円の手数料があるのですから、せめて1%以上の利率でないと、資産は増えません。
ここを意識してくださいね。
Next: iDeCoは「投資信託」で運用するのが前提