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私の見た「幸福な富裕者と不幸な富裕者」その決定的違い(後編) – 山崎和邦 わが追憶の投機家たち

時代を越えて変わらない「幸福な富裕者への道」 7つのポイント

アライヴコミュニティをめぐる一悶着は、一歩間違えれば筆者の人生を大きく左右する(それこそ不幸へと転落させかねない)事案だったが、「幸福な富裕者」として「法律と契約は必ず守る」という心得のおかげで事なきを得た。

これらの事例からも分かるように、「幸福な富裕者」が法律や契約を必ず守る意味、これは単に法律の条文を守る、期日を守るにとどまらない。

一言で言えば、私の知る「幸福な富裕者」は皆、共通してよく勉強するし用心深い。「不幸な富裕者」は用心を怠るから没落して不幸に転落する。ほぼこれである。

「用心深さ」は「疑い深さ」とは異なる。物事はすべて信ずることから始まり、信じなければ何も生まれない。「用心深さ」と「疑い深さ」は似て非なるものだ。

この健全な用心深さを身につけるには、倫理観ではなく、あくまで損得勘定の立場から「法律と契約を守る」ことが大切だ。

知らず知らずのうちに法律や契約を破る者、無視してしまう者に欠けているのは、道徳心ではなく損得勘定であることが多いからである。

「幸福な富裕者」の規範意識は、倫理という「感情」ではなく「ソントク」という「勘定」を拠り所とする。読者諸賢には、ぜひこれを心得ていただければと思う。

最後に、前後編で述べた要点をまとめて本稿を終わろう。

「幸福な富裕者への道」7つのポイント

  1. 幸福とは「やりたいことをやれて、やりたくないことをやらないでいられる」自由な状態である
  2. おカネではなく自由を欲せよ。おカネは自由のための手段である
  3. 自律的で質実な生活態度を維持せよ。自由と自律は不可分だ
  4. 本業における年収をポートフォリオの中心に据えよ
  5. 法律や契約、他者との約束事は必ず守れ
  6. 規範意識は倫理観ではなく経済合理性をその拠り所とせよ
  7. 目先のおカネだけでなく将来を含むすべての面で損得勘定せよ
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山崎和邦(やまざきかずくに)

山崎和邦

1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院特任教授、同大学名誉教授。

大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴54年、前半は野村證券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。

趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12を30年堅持したが今は18)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。

著書に「投機学入門ー不滅の相場常勝哲学」(講談社文庫)、「投資詐欺」(同)、「株で4倍儲ける本」(中経出版)、近著3刷重版「常識力で勝つ 超正統派株式投資法」(角川学芸出版)等。

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