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安い米国産農作物は大歓迎? 無難に終えた「日米貿易協議」次なる課題とは=児島康孝

日本の食料品は高すぎる

海外から日本に食料品が入ってきて、外国産の食品を買えるようになることは、必ずしも悪いことではありません。というのは、インフレ率の上昇の話とはまた別の問題で、日本の食料品はもともと異常に高いのです。

海外に旅行して1~2週間ぐらい滞在すれば実感できますが、スーパーで買い物をすると、だいたいどの国も食料品に関しては日本より安いです。フィンランドのような北欧の先進国でも日本よりはるかに安く、パン、ヨーグルト、果物などが日本の半値ぐらいの感じです。

さすがにニューヨークのスーパーは日本と同じぐらいかなという感じですが、日本の田舎でもニューヨークと同じぐらいの食料品価格ということです。

つまり、レストランなどで食事をした場合、日本よりかなり高いのですが、自分でスーパーで買ってきて食べていればかなり安いということです。

これは、低所得者でも自分で買って食べれば低コストで生活できる、最低限は食べることができるということです。

「外国産の安い食料品=悪」とは限らない

デフレ脱却で価格が上昇するのは、時間差をおいて自分の給料の上昇につながりますから良いことですが、日本の食料品価格はもともと低所得の場合はきつい状態であるのです。

ですから、食料品の価格に限っては、外国産の安い食品の選択肢があるというのも良いわけで、日米貿易協議によってアメリカ産の食料品が日本に入ってくるのは、必ずしも悪いことではありません。

Next: トランプ大統領の言う「公平な貿易」で日本もハッピーに?

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