2万5,000円到達は時間の問題
現在の日経平均採用銘柄の1株当たり利益(EPS)は1,738円です。株価収益率(PER)が13.88倍です。PERが15倍になるだけで日経平均は2万6,000円です。
一方、EPSが3.5%上昇すれば、1,800円になります。PER15倍で計算すれば、日経平均は2万7,000円となります。
10月下旬から始まる企業業績の発表を前に、EPS上昇期待が高まれば、2万6,000円は軽く達成し、2万7,000円も視野に入ります。
このような計算は夢物語のように見えますが、理論的には何もおかしくありませんし、バイアスもかかっていません。
株価は企業業績と将来への期待で変動します。EPSが上昇しても、投資家の将来への期待が高まらなければ、PERが上昇せず、株価も上がりません。いまがまさにその状態です。
しかし、EPSの3.5%上昇くらいはむしろかなり保守的な見方ですし、PER14倍で計算しても、日経平均は2万5,200円までの上昇できることになります。
このように考えると、かなり保守的に見ても、2万5,000円到達は時間の問題ということになります。市場では「今年も昨年のような動きになる」との期待が高いようです。
企業業績の見通し次第で「2万8,000円」も
過去の経緯から見れば、16倍くらいで買われすぎとなりますが、ここまで上げてくると2万8,000円到達も視野に入ります。
さすがにこれはやりすぎかもしれませんが、それくらいの期待値を持ちながら見ていくべき相場になってきたといえます。
日本の経営者は、かなり保守的ですので、今回も米中貿易戦争の影響を過大評価して、あまり見通しを引き上げてこないかもしれません。
そうなると、株価の上昇ペースは鈍るかもしれません。しかし、先が見えています。何も心配する必要はないと考えています。
あまり前のめりにはなりたくありませんが、冷静に見ても、上記のような株価水準は十分にあり得ると考えています。