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【理論株価】日経平均はファンダメンタルズの範囲内。高値水準も加熱感なし(10/2)=日暮昭

日経平均株価の今後を理論株価で読み解きます。足元の理論株価は2万3,602円。安定的な市場リスクの下、相場は当面、ファンダメンタルズ、すなわち理論株価を中心とした動きとなりそうです。(『資産運用のブティック街』日暮昭)

※「理論株価」についてはこちらをご覧ください。

プロフィール:日暮昭(ひぐらしあきら)
日本経済新聞社でデータベースに基づく証券分析サービスの開発に従事。ポートフォリオ分析システム、各種の日経株価指数、年金評価サービスの開発を担当。インテリジェント・インフォメーション・サービス代表。統計を用いた客観的な投資判断のための市場・銘柄分析を得意とする。

9/28時点の理論株価は2万3,602円。高値水準も加熱感は無しか

年初来高値に追いついた株式相場

株式相場は9月半ばから上げ足を速め、日経平均は9月28日に一時年初来高値を更新し、終値でも4円差の2万4,120円となりました(※編注:きょう10月2日の日経平均株価終値は前日比24.86円高の2万4270円62銭となっています)。

下図は年初から直近の9月28日まで、日経平均と理論株価および日経平均の変動上限の推移を示したグラフです。

<日経平均、理論株価と日経平均の変動上限の推移(2018.1.4~2018.9.28)>

181002rironkabuka_1

紺色の線が日経平均、青線が理論株価、赤線が変動の上限を示します。茶色の縦線は年初に高値を付けた1月23日の位置を示します。各指標名の後の値はそれぞれの指標の値です。白色の枠が9月28日、赤色の枠が1月23日の値を示します。

年初来高値である1月23日の日経平均は2万4,124円で、変動上限の2万1,421円を2,700円余り上回っており明らかにオーバーシュート状態でした。直後にそのトガメが出た形で日経平均は急落、変動の上限から理論株価も一気に下回り、3月23日の底値、2万817円まで下落しました。

その後相場はジワジワと回復、9月に入り上げ足を速め月末の28日に年初の高値に追いつきました。

とは言え、当日の変動上限は2万5,552円で日経平均を1,400円以上上回っており、年初の様な過熱状態にあるとは言えません。これは、この間にファンダメンタルズの改善により理論株価、および変動の上限が大きく上昇したことによります。

ファンダメンタルズの範囲内にある相場

下図はファンダメンタルズに見合う水準である理論株価の説明要因である日経平均ベースの予想1株当たり利益(予想EPS)と米ドルレートの推移を、年初を100とした指数で示したグラフです。

<予想EPSと米ドルレートの推移(2018.1.4~2018.9.28)※2018.1.4=100>

181002rironkabuka_2

赤線が予想EPS、紺色の線が米ドルレートです。茶色の縦線、および各指標名の枠は上記と同様、1月23日の位置とそれぞれの時期の値を示します。カッコ内は実数を示します。

予想EPSは2017年度の業績を折り込む形で年初から急上昇し、5月に一時調整しましたが、その後2018年度の業績を反映することで堅調に推移、直近時で年初から14%の上昇となっています。ちなみに実数の208円は予想EPSの過去最高水準で、日本企業の足元の収益水準の高さを示します。

米ドルレートは3月末にかけて7%ほど下げた後、ゆっくりと回復し直近時で年初とほぼ同水準となっています。

以上から、株式相場の現状は業績の向上を主因としたファンダメンタルズの改善に沿った状況にあり、年初来の高値水域にあるものの過熱感はないと見られます。

下図は株式相場のもう一つの決定要因である、市場が実感として捉えるリスクの動向を示す、前回講座でご紹介した「市場リスク規準指数」(以下、「規準指数」)と、その基となる日経平均と理論株価とのかい離を示すグラフです。

「規準指数」と日経平均、理論株価のかい離の推移(2018.1.4~2018.9.28)

181002rironkabuka_3

紺色の線が「規準指数」、赤線がかい離を示します。茶色の縦線、各指標名の枠内の値は前記と同様、1月23日の位置と各時点の値を示します。

年初の1月23日の「規準指数」は20.9点と完全なリスクオンの領域にあり市場は極端なリスク選好の状態にあったのに対し、9月28日の「規準指数」は43.9点平常リスクの状態にあります。

こうした安定的な市場リスクの下、相場は当面、ファンダメンタルズ、すなわち理論株価を中心とした動きとなりそうです。ちなみに足元の理論株価は2万3,602円です。

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(※ご注意:投資判断はご自身で行ってくださるようお願いいたします。当講座は投資判断力を強化することを目的とした講座で投資推奨をするものではありません。当講座を基に行った投資の結果について筆者及びインテリジェント・インフォメーション・サービスは責任を負いません)

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資産運用のブティック街』(2018年9月30日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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