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「日本人は“嫌な円安”で貧乏になる」当たり屋・洞口勝人氏が説く資産運用の必要性

資産の35%くらいは、いろいろな国の通貨で持っておいたほうがいい

――アメリカといえば、今年11月には中間選挙がありますが、この結果も相場に大きな影響を与えそうですね。

洞口:そうですね。まず中間選挙が行われるまでに、トランプさんができる限りの悪行みたいなのをやってくると思うんですよ。その余波や影響があまりにもひどいと、中間選挙までの期間でもヒヤッとするような場面は現れると思いますが、どこかでその落としどころが見つかれば、中間選挙以降は上がる可能性が高いです。

でも、中間選挙で共和党があまり負けなかった、あるいは勝っちゃったみたいなことになると、さらに混迷の度合いが深まりそうです。現にアメリカでは、あれだけ滅茶苦茶なことをやってるトランプさんの支持率が上がっているようなんです。だから、意外と負けなさそうな情勢らしくて。最悪、トランプさんがまた4年やるみたいなことになると、非常にひどい時代が、さらに続いていく可能性が高いですね。そのあたりはアメリカの良心に賭けるしかないんですけど……。

これは最近の動画でも言ったんですけれども、中国との喧嘩がヒートアップして、やってはいけない最後のところまでやる可能性は今後ありますよね。トランプさんは中国元が切り下げてると思い込んでいますから、それに対して米国も通貨切り下げみたいな……。そういう最終手段みたいなことを、「おまえらが切り下げしてんだ。俺もやる」みたいな感じでやりかねないんですよ。それって、ドルが下がって円高になっちゃうということですから、それは一番避けて欲しい最悪のシナリオですね。

こういう風に、先が全然読めないという時は、なるべくキャッシュポジションを高めたほうがいいですね。あるいはアンティークコインといったような全くブレることがない、「世の中の動きなんか関係ないですよ」といったものに、資産を変えておくのもひとつの手ですね。

――先ほども挙がったトルコリラなんですが、読者の方で興味を持たれている方が結構多いので、今後どうなりそうか教えてもらえますか?

洞口:そうですね。一時15円台まで下がって、今後もう一回ぐらい大きく下げるかもしれませんが、かなり安いゾーンには入って来ているとは思います。なので、3年間ぐらい持つつもりで買うには、今はいいタイミングだと思います。何しろ、年間20%ぐらいの金利がもらえる状況ですから。

具体的には、資産の中での比率として3%以下にしておくといいとは思います。私はいつも、資産全体の35%ぐらいを外国にしたほうがいいよと言っていて、その35%を10以上の国に分けた方がいいって話してるんです。つまり35%を10に分けるということは、だいたい一つの通貨は3%ほどになりますよね。そうしておけば、どこかの国がダメになっても、他の国でカバーができますから。

――色々な国の通貨に分けるのがいいということですが、買うにあたってはその通貨に関して知識がある程度必要ということで、やはり勉強は必要ですよね?

洞口:もちろん、そうですね。ただ、実際に持ってみないと分からないというか、自分の身銭を切らないと、やっぱり勉強はしないですよね。とはいっても、いきなりドーンと買うのは良くないので、まずは興味のある国があればちょっとだけ買ってみる。例えば1,000万円お金を持っていたら、30万ぐらいちょっと買ってみて、それがどういうふうになるかというのを確認しないといけないですね。勉強代じゃないですけど。

かくいう私も偉そうに言っていますけれども、これまで33年ぐらい金融の世界にいて、何百回も失敗しています。失敗を何度か繰り返して来て、今はその失敗をなるべく少なくできているという感じですから。

――少なく……ということは、今でも失敗されることはあると?

洞口:それはもう。動画を見ていただいて分かりますけれども、そんな100%なんて、絶対当たりませんから(笑)。私の言うことは8掛けぐらいというか、「10のうち2つぐらいは間違えるんだろうな……」ぐらいで聴いてて欲しいんです。要は、その2割間違ったところを、他の8割でカバーできればいいんですから。つまりは、まずは第一歩を踏み出してみませんか、ということなんです。

――洞口さんの講演会でも、最近はそういう「これから資産運用を始めてみようかな」と思われているような方は、増えてきているんですか?

洞口:どうやら3割ぐらいは、初心者の方のようですね。それでいて最近は、30代の方とかの若い方も多いんですよ。というのも、30代や40代の方って、年金がちょっと不安じゃないですか。それで資産運用に興味を持つ方が増えてるんです。

最近、スルガ銀行のシェアハウス融資が問題になりましたけど、アレも結局は「自分の年金が不安だから」というところがベースにあるんですよ。やっぱり30代後半から40代ぐらいの方が、「ちょっと自分の将来不安だし、何か儲かりそうだし、節税になるしやってみようか」っていう感じで、話に乗っちゃうと。逆に60代や70代の人は、そんなに引っ掛かっていないと思います。皆さん、やっぱりちょっと将来が不安になっているんですよね。

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何をしていいかわからなければ、毎日40分日経新聞を読む

――そんな中で、洞口さんのメルマガで見られる講演は、とてもハッキリとした物言いといいますか、断定的に話されることが多くて、これは他にはない魅力だと感じます。

洞口:私としては、一個人のファイナンシャルプランナーとして、色んなデータから「こういうふうに読める」という読み方や見方、方向性を、なるべく分かりやすくお伝えしたいと思っているので。これがバックに金融機関なんかがついていたりすると、法律的な問題もあったりして、断定的に言うことってなかなか難しいんですけどね。

それで、講演を聞きに来てくれた人たちに話を聞くと、どうやら背中を押してもらいたいというのは、すごくあるみたいなんですよ。要するに、ああでもない、こうでもないといって迷わされるよりは、「こういうデータから、こういう風になるじゃないかと思いますんで、是非こうされてみたらどうですか?」って、バンって押して欲しいと。その時に、私が提示した情報が納得できるものであれば、さらに安心して一歩を踏み出せると。

私の活動の大きな目的のひとつに、自立した投資家を増やしたいというのがあるんです。自分で情報収集をして、自分で考えたうえで投資するという。そのためにも、日頃からこういうところをチェックして欲しいということを、動画では必ず言っています。皆さんには是非それをやってもらって、そのうえで身銭を切って投資をして……という風に、自分で決断をしていって欲しいですね。

――資産運用を行っていくにあたって、情報取集も大きなカギになって来ると思うのですが、洞口さんはいつもどういう風なことをされていますか。

洞口:私なんか、情報源は日経新聞にプラスアルファぐらいですよ。いつもやってるのは、まず日経新聞から毎日3か所、自分なりに絶対大事だと思う記事を3つ選ぶようにしているんです。それで、その選んだ記事の中でさらに大事な部分やデータを3か所また選んで、その内容を頭に入れる。それを毎日続けていくのと同時に、以前のデータとも比較するんです。それで「あ、こう変わった」というのを、講演で皆さんにしゃべっているんです。私はいつも講演で「毎日、日経新聞を40分見ろ」と言ってるんですが、それがこの40分で3つ大事な記事を探せっていうことなんですね。

0.01%の金利で資産をずっと置いといちゃ、ちょっとマズイぞと思っているけど、何をやったらいいか分からないよという時に、まずは第一歩として、こういう風に日経新聞を読むことを始めるというのは、すごく手っ取り早い方法だと思いますよ。

――なるほど。では、この日経新聞を読むという以外に、資産運用を始める第一歩としてオススメな行動って何かありますか。

洞口大学などで開講されている社会人向け講座とかありますが、それも利用するといいと思いますよ。私も早稲田大学で社会事務系講座を13年ぐらいやっていますが、今は各大学でもそういうのをやっていますので。

あとは、各金融機関がやっている無料のセミナー、土曜日とか日曜日にやっているようなものに参加するのも、若い人にはいいかもしれません。「……なんか取って食われるんじゃないか」と思うかもしれませんが、そこまでひどくないと思うんで。とりあえず金融機関主催のものにも、時々顔を出すといいと思いますね。

Next: 自分の資産を守りながら攻めるために、効果的な方法とは

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