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実はコストで損してる? それでも「貯蓄型保険」を検討すべき理由=田中徹郎

コストの支払いを避けるため、源流を求めるのは正解なのか

もし皆さんがこのようなコストの支払いを避けたいとお考えなら、源流に近い金融商品を買うしかありません。

つまり保険経由ではなく、直接株や国債を買うという方法です。そうすれば、皆さんと株や国債のあいだにはなにも挟まっておらず、そこから得られる収益はすべて皆さんのものです。たしかにこの方法はとても有利なようにも見えますが、それでもいくつか注意点があります

たとえばオーストラリア国債やアメリカ国債を直接買う場合、そもそもどこで買えるのか調べなくてはなりません。

このような販売手数料が小さな金融商品を、勧めてくれる親切な金融機関はないからです。仮に皆さんが証券会社や銀行の窓口に行って、「アメリカ国債を買いたいのですが」と申し出ても、外貨建て保険や債券型投信を勧められるのがオチです。

仮に運よく買う方法を見つけたとしても、数ある銘柄のうちどれを買えばいいのか、ご自分で判断しなくてはなりません。

「源流の金融商品を買う」と言うのは簡単ですが、結構手間はかかります。

手間だけの問題ではありません。生命保険の場合、例えば加入者がお亡くなりになった際、あらかじめ指定しておいた受取人に対し、受け取人の申請だけで速やかに保険金は支払われます。これに対し国債の場合はどうでしょう。口座名義人の死亡によって口座は凍結されますし、相続人の口座に移管する際に、遺産分割協議はじめ、さまざまな相続手続きを経なければなりません。

ですから、外貨建て生保や変額年金保険など、川下にある金融商品を、あながち「高コストで不利な商品」と頭から否定してしまうべきではありません。要は上記のような生命保険の高いコストを理解したうえ、それでも購入すべきか否か…そこを冷静に考える姿勢が必要ではないかと思います。

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一緒に歩もう!小富豪への道』(2018年10月18日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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