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決算シーズン到来。安定感を欠く流れも予想される19日週の相場展望=株式評論家・山本伸一

いよいよ決算シーズンへ。指標銘柄となりえる2企業に注目

まずは祝日休場開けの10月13日週を振り返り

今週の株式相場は、出直りの確認されていた先週の流れから、月曜日の「体育の日」の祝日休場を挟んで火曜日には売り直される展開。水曜日も調整色を強めたほか、木曜日も売りが先行したものの、持ち直す動きを見せると、金曜日にも買い進まれており、出直り後の調整をこなす動きを見せています。

日経平均株価は、先週末の1万8400円台から、火曜日には1万8200円台、水曜日には大台1万8000円台を下抜き、1万7800円台まで調整。ただ、木曜日は1万7800円割れから大台1万8000円奪回を果たすと、金曜日は1万8300円台まで戻してきました。

日経平均株価チャート 2015年10月16日終値

日経平均株価チャート 2015年10月16日終値

先週は、日経平均株価が1月以来の水準まで調整していた先々週から、利上げ観測後退を買い材料視した米国市場の復調とともに見直し買いを集め、日経平均株価も大台1万8000円、25日移動平均線奪回を果たすなど、出直り基調を示していました。

今週の株式市場は、月曜日の「体育の日」の祝日休場を経て、東京市場休場中の米国市場はFOMC議事録を受け、年内の利上げ観測が後退。底堅い動きを見せていたものの、為替相場ではドルが弱含んでおり、休場明けの火曜日には円買い圧力を嫌気した売りに加えて、軟調展開となった中国市場の影響から利益確定売りが主導。先週末比203.93円安の1万8234.74円と反落スタートに。

米国市場も本格化する決算発表を前に手控える動きとなり株安、円高推移と外部要因悪化とともに、水曜日の東京市場も売り優勢の展開。JPモルガンの決算が市場予想を下回ったことで時間外で下落していたこともあり、日経平均株価は続落。終値では前日比343.74円安の1万7891.00円と、先週算出のSQ値1万8137.50円や大台1万8000円、25日移動平均線の節目を割り込んだことから株価指数のチャート軟化も投資家心理悪化に響いています。

続く米国市場も9月の小売売上高などが市場予想を下回り、主力銘柄の下落が目立ちましたが、あくまでも米国市場における売り材料。大きく売り込まれていた木曜日の東京市場は朝安からは持ち直す動き。水曜日に割り込んだ大台1万8000円に乗り直し、前日比205.90円高の18096.90円と25日移動平均線の節目も奪回してきました。

米国市場の株高に加えてニューヨーク連銀のダドリー総裁が「景気動向が私の予測と一致した場合、年内利上げを支持するだろう」と述べたことがドル買いを誘う要因となり、米国株反発、円安推移の外部要因改善を買いが先行。日経平均株価の上値を抑えていた5日移動平均線にも乗り直し、上値を伸ばす動きを見せましたが、後場寄りから上げ幅を縮める、大引け前にも手仕舞い売りが出て伸び悩みました。日経平均株価は前日比194.90円高の1万8,291.80円で今週の取引を終えています。

東京市場も米国同様、決算内容で一喜一憂する展開に?

さて、決算シーズン入りした米国市場は主力企業の決算内容で一喜一憂する展開になり、今週の東京市場にも大きく影響を及ぼしました。米国市場では、水曜日の晩にはJPモルガン・チェースの決算が予想を下回り、同社株ほか金融関連の調整につながったほか、ウォルマートが来年度の利益急減見通しを示し、27年ぶりの大幅安を記録。翌木曜日の夜にはシティグループの利益が予想を上回り、前営業日に調整していた金融関連に見直し買いを集めました。

金曜日の東京株式市場でも、株価指数は上値追いも買い一巡後は伸び悩む展開。物色は材料株など活躍銘柄に集中するなど、やはり米国に続く決算シーズンを控えて全体相場の方向性より個別視点が高まりつつあります。決算シーズン入りした米国市場は主力企業の決算内容で一喜一憂する展開になりやすく、今後決算シーズンを控えている東京市場も同様の傾向となりそうです。

そして、東京市場でも来週からいよいよ決算シーズンを迎えることになります。米国市場同様に東京市場も安定感を欠く流れともなるかもしれません。物色傾向でも調査機関の投資判断、好業績観測報道などが手掛かりとなっていますが、今後は決算銘柄への注目度が高まっていくことと思われます。

そこで、来週に発表を行う安川電機<6506>(10/20)と日本電産<6594>(10/21)の決算に注目してみてください。両社は過去にも決算シーズン序盤で業績開示を行い、その決算反応が今後開示を控える中核銘柄に影響を与えることも多く、指標銘柄と認識できるでしょう。

安川電機<6506> 日足(SBI証券提供)

安川電機<6506> 日足(SBI証券提供)

日本電産<6594> 日足(SBI証券提供)

日本電産<6594> 日足(SBI証券提供)

8月の全体調整で株価水準を切り下げている銘柄も多く、決算内容が見直しの契機となる銘柄も増えてくるのではないでしょうか。来週から始まる決算相場に向けて企業業績の分析を進めておきたいところです。

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プロの視点。今、乗るべき銘柄が見えてくる。』2015年10月16日号より一部抜粋
※太字、見出しはMONEY VOICE編集部による

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