fbpx

【11月米雇用統計】利上げ打ち止めで逆イールド発生に懸念? 年末商戦に向けた雇用増の期待も=ゆきママ

市場を安心させる内容になることが望ましい

これが今の市場の状況ですから、今回の雇用統計の理想的な結果を考えると、目先は利上げしにくく、かつ米国の景気は底堅く持続性を伴っているという内容でしょう。

したがって、賃金インフレは硬直性が高いとされることから、FRBは重く受け止める傾向が強いため、今回に限っては平均時給が上振れてもプラスにはならない可能性がありますので、ご注意ください。

その理由は先ほども書いた通りで、インフレ抑制を目的としてFRBが利上げすることで短期金利が上昇し、逆イールドが発生しやすくなるからです。平均時給が強めに出ると、嫌でも利上げペースの加速が想定されます。

今の市場は逆イールド問題に非常に神経質になっていますから、決してプラスに作用しないパターンになることが考えられるというわけです。

というわけで、平均時給が予想並レベルの結果、非農業部門雇用者数は引き続きしっかりというのが、今の市場にとって理想的な数字でしょう。

繰り返しになりますが、今回に限っては平均時給が上振れたからといって必ずしもプラスに作用しないということを覚えておいていただければと思います。

先行指標は弱め!年末商戦へ向けて雇用増が期待されますが…

今回の先行指標はイマイチですね。ただ、前回も良くなかったですが、蓋を開けてみれば良好な結果でしたから、過度に気にすることもないでしょう。

先行指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

先行指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)

全体的にやや悪化していますが、極端に悪い数字があるわけではないので、まずまずの結果が期待されていることでしょう。事前予想値についても、非農業部門雇用者数、平均時給ともに先行指標の割には、やや強気なのかなと。この辺は年末商戦へ向けての雇用増が期待されているのかもしれません。

市場の期待値としては、ハードルはやや高めな印象ですね。平均時給はともかくとして、雇用者数が大きく下振れるようだと、これまでとは違ってネガティブに受け止める可能性がありますから、警戒しておきましょう。

Next: 想定は1ドル=112.30~113.30円、今夜のトレード戦略は?

1 2 3
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー