アナリストは、いつ買えばいいかは教えてくれない
で、本題の「アナリストとどう向き合うか?」ですが、まず「アナリストは何を買えば良いかは教えてくれるが、いつ買えば良いかは教えてくれない」ということを肝に命じておいてください。
上記1.のパターンです。アナリストやマネー雑誌、著名株式評論家の推奨銘柄に直ぐに飛びつくのは止めたほうが良いです。
買い出動するタイミングは、チャートの形状やテクニカルサインを見ながら自分で決めた方が失敗は圧倒的に少なくなります。
アナリストは通常、ファンダメンタル分析から予想を立てます。企業に取材に行きさまざまな質問をしながら、今期や来期の売上や利益はどのくらい伸びそうか?
それは同業他社と比べて良いのか、見劣りするのか?
コスト削減の余地はまだまだあるのか、それともギリギリか?
この会社の属する市場は、その規模がまだまだ拡大しそうなのか? それとも飽和しているのか?
などから、その銘柄の一株当り利益(EPS)を予測して、それに業界平均PERや当該銘柄の過去平均PERを掛けて目標株価を出す、という手順を取ります。
このアナリストの描くストーリーに大多数の投資家が賛成すれば株価は上昇トレンドを描きますが、「現段階では、そのストーリーには無理があるな」と考えれば、株価の上昇は期待薄です。
例えば「米国大統領がツイッターに最近書き込んだ内容から考えて、この企業が属する業界の業績はそこまで伸びるかな~?」と思われたら、株価は上昇しません。
その投資家の予想を表すのがチャートの形状やテクニカル指標なのです。
ですので、特に個人投資家の場合はアナリストや株式評論家の買い推奨に直ちに飛びつくのは我慢して、自分で買うタイミングは判断する習慣を確立したいものです。
大事なことなので再度書きます。「アナリストは何を買えば良いかは教えてくれるが、いつ買えば良いかは教えてくれない」
『資産1億円への道』(2018年12月28日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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資産が1億円あるとゆとりある生活が可能と言われていますが、その1億円を目指す方法を株式投資を中心に考えていきます。株式投資以外の不動産投資や発行者が参加したセミナー等で有益な情報と思われるものを随時レポートしていきます。