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日本に喧嘩を売った韓国は、ジリ貧中国と道連れに。経済急減速で文政権立ち往生=勝又壽良

韓国の経常黒字が急減へ

中国経済は、すでに輝ける星でありません。世界経済攪乱の原点になる懸念が深まっているからです。こうなると、韓国は中国への輸出減が、経済成長へかなりのマイナスをもたらします。

韓国の経常収支黒字が、昨年11月から後記のように急減しました。貿易収支を含む国際収支では、経常収支の動向が最も関心を集めています。貿易黒字は減っても所得収支やサービス収支で稼げば、経常収支の黒字を維持できるからです。

その経常収支黒字が、昨年11月には前年同期比30%以上も減って、昨年4月以降で最も低い水準まで落ちました。12月以降は、主力の輸出先の中国景気が不調ゆえ、さらに落込むはずです。

過去5年間、韓国の経常黒字の推移を見ておきます。括弧内は世界順位です。

2013年:811億ドル(5位)
2014年:843億ドル(3位)
2015年:1,059億ドル(4位)
2016年:992億ドル(4位)
2017年:784億ドル(6位)

過去5年間の経常黒字は、世界的にも上位にあります。だが、いったん世界経済が暗転すると、韓国の輸出が落込み経常黒字もそれをストレートに反映して減少するのです。昨年11月の経常黒字が、前年同期比30%以上減って50億6,000万ドルと、昨年4月以降で最低水準まで落ち込んだことに現れています。

韓国のウォン相場は、「カナリヤ」と言われています。世界経済が変調を起こすと、韓国の輸出が減ってウォン相場が下落するからです。これは昔、炭鉱内の安全を知る手がかりにカナリヤを持ち込み、そのカナリヤに変調があれば、鉱員全員が待避のシグナルにしていました。このように、ウォンは「モルモット」代わりにされていたのです。韓国は、こういう点を忘れてはなりません。

日本円は、「安全通貨」と見なされ世界経済変調の際は、円が逃避先として買われます。ウォンと円とは、これだけの歴然とした格差があります。余談ですが、韓国は、この日本に喧嘩を売って来たのです。韓国の経済危機時に、「痛恨の喧嘩」だったと思い返すかも知れません

半導体1本足で立つ危険

韓国の輸出は、半導体で保っているようなものです。

半導体は、昨年1,285億ドルを輸出しました。単一品目では輸出史上初めて1,000億ドル目標を達成し、金字塔を打ち立てたのです。韓国の輸出額6,000億ドルの20%を超えています。

しかし、単一品目で1,000億ドルを超える超大型商品が、市況商品であるところに収益の不安定性があります。韓国半導体協会では、今年の半導体輸出額を1,100億ドル台と減少を見込んでいるようです。甘い感じを否めません。

その半導体は、アップルのスマホ売れ行きが落ちているように、市況が低下しています。今年1〜3月の半導体(DRAM)の販売単価は、業界によれば、昨年10〜12月期に比べ10%程度の低下を見込んでいるようです。この販売単価の下落が、果たして10%程度で止まるのか。あるいはさらに落込むのか判断が難しいところです。

現状では、今年下半期までの下落は、避けられないという見方が多数説です。

Next: 中国経済にはもう頼れない。サムスン一社の輸出で稼ぐ危うさ

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