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米FOMCが利上げサイクルの打ち止めを示唆。欧州、中国経済の減速を不安視か?=矢口新

米FOMCで金利政策を据え置き、利上げサイクルの打ち止めを示唆したことで米市場は堅調に推移した。しかし声明では、米経済に対する懸念は示していない。(『相場はあなたの夢をかなえる ―有料版―』矢口新)

※本記事は、矢口新氏のメルマガ『相場はあなたの夢をかなえる ―有料版―』2019年1月31日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:矢口新(やぐちあらた)
1954年和歌山県新宮市生まれ。早稲田大学中退、豪州メルボルン大学卒業。アストリー&ピアス(東京)、野村證券(東京・ニューヨーク)、ソロモン・ブラザーズ(東京)、スイス・ユニオン銀行(東京)、ノムラ・バンク・インターナショナル(ロンドン)にて為替・債券ディーラー、機関投資家セールスとして活躍。現役プロディーラー座右の書として支持され続けるベストセラー『実践・生き残りのディーリング』など著書多数。

米連銀は声明で米経済に対する懸念は示さず

金利政策を2.25-2.50%に据え置き

米連銀は政策金利を2.25-2.50%に据え置いた。また、2015年末から始めた利上げサイクルの打ち止めを示唆した。米株式市場は、連銀のハト派転換を好感した。また、欧州の株式市場も、ドイツを除き軒並み上昇した。主要国の国債は軒並み買われ、債券利回りは低下した。以下が声明文。

「2018年12月のFOMC以降に入手した情報は、労働市場が引き締まり続け、経済活動が底堅く拡大していることを示している。

雇用の伸びは概してここ数カ月堅調で、失業率は低いままだった。家計支出は引き続き力強く伸びたが、企業の設備投資の伸びは昨年早い時期の急速なペースから緩やかになった。前年同月比で見ると、全体のインフレ率と食品やエネルギー以外のインフレ率はともに2%近くにとどまっている。将来のインフレを示す市場ベースの指標はここ数カ月で低下したが、調査に基づいた長期的なインフレ期待の指標はあまり変わっていない。

委員会は法律上与えられた責務に従って、雇用最大化と物価安定の促進を目指す。これらの目標を支援するに当たり、委員会はFF金利の目標誘導レンジを2.25-2.50%に維持することを決定した。委員会は、経済活動の持続的な拡大、力強い労働市場の状況、委員会の対称的な目標である2%に近いインフレ率という結果がもたらされる可能性が高いと引き続きみている。

世界経済と金融の動向、落ち着いたインフレ圧力を考慮し、どのようなFF金利の目標誘導レンジの将来的な調整がこれらの結果になるために適切かを決める際に、委員会は忍耐強くなるだろう。

FF金利の目標誘導レンジの将来的な調整の時期と規模を決めるに当たり、委員会は最大雇用の目標と対称的な2%のインフレ目標との比較で経済状況の実績と見通しを評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧力やインフレ期待の指標、金融動向や国際情勢の解釈を含む幅広い情報を考慮する」

また、米連銀は声明文に付け加えて、「バランスシートを毎月500億ドルのぺースで縮小し続ける方針に変わりはないと表明しながらも、経済、金融情勢を踏まえ将来的にペースを変更する用意があるとし、同時に潤沢な準備を備えた政策運営を続けることを決定した」ことも明らかにした。

Next: 利下げに転じる可能性を示した、その理由とは?

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