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内乱勃発?米朝破談で北朝鮮に渦巻く陰謀論に、市場はどう反応するのか=今市太郎

1,400キロもの国境を介する中国も黙ってみてはいない

米国とは貿易および構造問題で直接もめている中国が、米朝会談にどのようにかかわったのかはよくわかっていません。

しかし、1,400キロという途方もない接点をもった地続きの隣国の状況を野放しにしておくはずもなく、ロシアが画策して動いたときに、この問題にどう介入してくることになるのかも注目されるところです。

つまり、北朝鮮の問題というのは米朝だけで片付くものではなく、中ロとのバランスの中で解決が図られるというところに難しさがあります。

とかく、このあたりに陰謀論が出やすいともいえるわけです。

国家ぐるみで日本から仮想通貨を盗み出した

米朝首脳会談に再登場した金正恩は、いったい何を食べればここまで太れるのかと思うほど栄養状態がよろしいようで、丸々とした顔つきからは北朝鮮の経済的な惨状はまったくうかがうことができません。

しかし、実態はかなり困窮しているようで、西側の調査機関によれば同国の輸出は前年比88%の減少GDPはマイナス5%にまで落ち込んでいるという見方が強まっています。

国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員委員会専門パネルが先ごろ開示した報告書によれば、2018年1月末に日本で起きたコインチェックのハッキング、NEM(ネム)の大量流出事件が北朝鮮の仕業であることがわかっています。

外貨準備がせいぜい5,000億から6,000億程度しかないこの国にとっては、ハッキングで550億分相当の外貨が転がり込んでくるとすれば、これは重要な国策行為であるというのもよく理解できる状況といえます。

経済貧国・北の国に内乱は起こらないのか?

3月1日、金正恩の異母兄でありマレーシアで暗殺された金正男の息子「金ハンソル氏」らを救援したとする団体が、「住民を迫害する金正恩体制を覆すための臨時政府を発足させた」とサイトで表明してにわかに注目を浴びています。

想像以上に米国が主導する経済制裁の締め付けが功を奏しており、国民に耐乏生活を強いているのは間違いないようで、まずは民衆が金正恩の体制で我慢を続けられるのかに注目が集まります。

なにより、その数110万を超えるという北朝鮮軍が、三大物資のガソリン・被服・食用油の枯渇状況で本当に金正恩に忠誠を誓い続けるのかどうかにも、大きな関心が集まるところです。

軍部主導で反乱が起きれば、まったく想定外の状況で金正恩の意思とは関係なく、韓国との武力衝突が発生することさえも考えられるだけに、ここからの北朝鮮内部情勢にも注視が必要です。

このように北朝鮮をめぐっては依然としてかなりの材料がうごめいており、その1つ1つに絡む形で、実に多様な陰謀論も渦巻いているのが正直なところです。

Next: 北朝鮮リスクは膨らむばかり。世界経済はどんな影響を受ける?

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