ここから中高年の引きこもりはさらに激増する
「戦後最大の景気拡大」「1億総活躍社会」などと言いながら、実態はこのレベルであることには強い危機感を覚える次第です。
中高年の引きこもり増加と、為替がテーマの当メルマガと何の関係があるのかとお叱りを受けそうですが、実はこうした問題が日本の潜在的な消費意欲を低減させていることだけは間違いなく、非常に活力のない社会を形成しようとしている点にかなり危惧するところで、当然、為替にもその影響が出る時がやってこようとしているということです。
多くのサラリーマンが45歳でお払い箱、しかも次の仕事は見つからず、70歳以降に年金の支給が先送りされるとなれば、残りの人生30年近くどうやって生計を立てて生きていくのかは大問題です。
いくら労働需要にあわせてこれまでとまったく異なる仕事をするといっても、供給サイドの能力から言って、ホワイトカラーが大量に建設工事に従事する様になるとは思えませんし、コンビニや飲食店で深夜に大量に働いていく姿を想像することもできません。
1億総活躍社会というのは、こういう世の中を示現することだったのでしょうか?
仕事も見つからず外を迂闊にふらつくこともできない、せいぜい出かけても近くのコンビニどまりと回答した人たちの実際は、結果的に引きこもり状態にならざるを得なかったのではないかと強く危惧されるところです。
中高年の引きこもり状態の激増を、単に引きこもりは何歳からでも起きると片付けていいものかどうか、非常に疑問に思う内容です。より正確な実態調査が望まれるところです。
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『今市太郎の戦略的FX投資』(2019年4月1日号)より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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