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2016年は世界的景気後退と金融危機の年?著名エコノミスト12人の予想

まとめ~アメリカ、ヨーロッパ、中国、日本のうち、誰がトリガーを引くか

この12人のエコノミストのトレンド予想から、以下の流れが見えてきます。

(1)世界経済にとっての最大の不安要因は、相変わらず中国の膨大な借金と行き過ぎた投資のツケが、いつ回って来るのか、ということ。

野村のヤン・ツァオ(Yang Zhao)でさえも、「中国の2016年は素晴らしい」と言いながら、金融当局の市場介入がなければ、ハード・ランディングする可能性を暗に臭わせているのです。

ヤン・ツァオ(Yang Zhao)が、「2016年の中国は問題なし」とする際、真っ先に挙げているのが労働市場の安定性です。

つまり、中国にとっての最大の脅威は、(水面下では握手しているのだが)アメリカ軍が南シナ海におけるプレゼンスを高めていることではなく、中国国内の所得格差がさらに開くことによって、一斉に暴動が起こることです。

こうしたレベルで問題の抽出行われること自体、中国は自由経済の一員とはなれないでしょう。

(2)それに比べて、相対的に借金の少ない東ヨーロッパから南アジアの国々の台頭が予想されるものの、ダン・ファス(Dan Fuss)が言うように、地政学的な混乱要因が世界の経済情勢を左右するまでの脅威になっている以上、アナリストたちの計算どおりにはいかない。

それは、パリの同時多発テロで、欧州先進国の過剰な反応(世界支配層の企業メディアによる一斉プロパガンダによる)を見ても分かるでしょう。
相場はマスメディア次第ということです。

(3)ほとんどのエコノミストが、FRBは、2016年に数度にわたって金利を引き上げると見ています。実際にジャネット・イエレンは今月の利上げを成功させました。

問題は、エリック・ニールセン(Erik Nielsen)が指摘しているように、欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和を継続しそうだ、ということ。

ギリシャ危機は収束したわけではなく、イタリア、ポルトガル、スペインに広がっていく可能性は残されています。

FRBは引き締めへ。この逆相関は何をもたらすのか。

そのまま受け取れば、ドル対ユーロで言うなら、ドル高が進み、ユーロは安くなる。円はすでにGDPの粉飾が行われているので、三つ巴の化かし合い相場になると予想されます。

FRBも、ECBも、日銀も、ロスチャイルド財閥によってコントロールされており、さらに、国際通貨基金(IMF)、世界銀行のみならず世界各国の中央銀行に指示書を出している国際決済銀行(BIS)までもが、ロスチャイルドの私物として動いています。

すると、何が見えてきますか?

アメリカ、中国の金融当局が、粉飾・捏造された経済指標を早々と出しているという点では、日本の大先輩です。そこに、安倍晋三という“稀有な”政治家によって、日本もその仲間入りをしようとしているのです。

つまり、捏造した経済指標こそが、世界金融崩壊の時限爆弾の信管なのです。その信管を引き抜くのは、人々の良心であり正義感です。そう、あなたの、私の。

そして、「不正の是正」を強く訴えて立ち上がる政治家こそが、実は世界を金融システムを大混乱に巻き込むトリガーを引く人間です。もちろん、それは、ロスチャイルドの奉公人です。

ラス・コースタリッチ(Russ Koesterich)が言うよう、成長力のある高配当の企業を見つけ出し、一瞬高値に吊り上げて利益を確定することができる投資家であれば、2016年ほど豊かな実りを提供してくれる年はない、のは確かでしょうけれど、それができる投資家はいないでしょう。

結論は、「素人は手出ししない」こと。ビギナー投資家は、「早々と足を洗う」こと。

【関連】米CNBCによる2016年米市場「10の懸念」~海運低迷、原油安etc.=矢口新

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「カレイドスコープ」のメルマガ』(2015年12月28日号)より一部抜粋、再構成

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