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世界同時株安のウラ要因「アップル・ショック」の本当の怖さとは?

もはや成長株ではなくバリュー株であるAppleの100ドル割れが意味するもの

もう1つの意味は、これも年初に書きましたが、利上げによってバリュー株が買われないという事実の確認です。Appleはもはや成長株ではなくバリュー株であり、利回りも2%を超えています。まあアメリカでは2%強の水準は平均並なのですが、Appleの場合は自社株買いも大胆に行うところですから、全般的に還元性向が高いと言えます。図体も世界一ですから、これを成長株とは定義し辛いです。

そのAppleが遂に100ドルを割り込んできました。そしてまだ下値確認とは言えません。世界中で概ね「森(全体地合)」には方向性が出てしまっているので、あとは「木(個別)」に注目する他ありません。日本でも個別企業の決算が少しずつ出てきています。

足元で期待できる反発材料としては、株価の下落が急過ぎることによるリバウンドか、この個別企業の決算で良いものを積み上げていく他ないでしょう。ただ一方で主に新興国を頼りにするグローバル企業にはやや逆風が吹くのかも知れません。

とりあえずAppleに関しては今回の決算が出尽くしになるかどうかを見守りたいですが、それとFOMCを終えてアメリカ株がきちんと反発してくるかどうか。目先の注目点はそこに集中できるものと思います。原油、中国の下落はあくまでそれの副産物でしかありません。

日本株は2月末までのリバウンドを見込むも油断は禁物

今の日本株の基本スタンスとしては、とりあえず2月末までのリバウンド相場を想定しています。ただし戻りはせいぜい25日線を越えて75日線を越えない程度まで。ですから現状の投資判断は「やや買い」としています。

その先はどうかというと、残念ながらまた底を探りに行く1年になると考えています。具体的には08年のリーマンショック時のような、非常に恐怖感の高い1年になるのではないかと見ています。

まず最近は落ち着いてきましたが、足元の日本株の騰落レシオは50ポイント台が並ぶ時期がありました。過去を遡ってみると、50ポイント台が連続したのは08年のあのリーマンショック時に遡ります。そうして考えてみると、08年1月と非常によく似ているような感じです。あの頃も夏場に相場がピークアウトし、そのままズルズル値を下げていました。

その後は1/22にようやく底を打ちました。今年は今のところ1/21に底打ち反転となっています。08年は後は2月いっぱいかけてある程度戻しましたが、3月にまた下げていきます。

リーマンショックの際には「サブプライムローンがどこに組み込まれているかわからない」「アメリカが金融機関を救わない」というアメリカ発の悪材料で急落が発生しました。この点は恐らく誰も異論が無いでしょう。その結果として、世界的な景気減退観測から原油価格が急落したのです。当時、原油価格も78%の急落となりました。

今もある種その通りです。アメリカの利上げが新興国の通貨安を引き起こし、世界全体の景気減速感を呼び起こす→結果として原油で稼ぐ中東、東南アジア、南米といった赤道付近の産油国(+ロシア)を直撃→世界同時株安という流れになっています。まず原油安ありきではありません。

2016年が、2008年の「写真相場」となる可能性

もし本当に08年の写真相場であると考えると、今年の3月はアメリカの追加利上げが意識されますから、やはりそこでまた一旦落ちるのかも知れません。08年の時も3/17に底打ちしましたが、今年のFOMCのスケジュールも3/16。そしてその手前にはメジャーSQもあります。そこまで下がらないと底は打たないのでしょうか?

そして以後は6月まで株価は戻りますが、今年は参院選がありますから、以前私が示した今年のシナリオ通り政策期待感で6月まで戻るのでしょう。となると、その先に待ち構えるのは…ブルブル。これ以上語るのは止めておきましょう。

私は昨年から「16年は下げる」「アベノミクス終了」と言ってきましたが、実は17年も下げるのではないかと思っていました。その大底がどこにあるのかというと14000円であると見ているんですよね。この大きなシナリオを考えると、今の下落ペースはとにかく早過ぎます。

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