メリット3: 退会後も通いやすく
柿花: もう一つ、大体ユーザーは5割くらいが5ヶ月とか半年くらいで退会するというデータがあります。
シバタ: 5ヶ月。ジムのライフタイムって5ヶ月しかないの?それめっちゃ短いですね。出会い系サイトみたいな感じだ。
柿花: そんな感じですね。結構コストかけてユーザーもとってるんですよ。でも5ヶ月くらいでやめていく。
シバタ: 面白い話だからちょっと言っておくと、出会い系サイトはベンチャーキャピタルがあまり好きじゃないモデルなんですよ。なんでかっていうと、ライフタイムが短いんですよ。出会っちゃったら逃げちゃうので。あんまり長い期間、出会えなさすぎても逃げるじゃないですか。解約が織り込まれているユーザーモデルなので、サブスクリプションとしてはすごく儲かるんだけどVCがあまり好きじゃないっていう話。
話を戻しますが、ジムって半年しかライフタイムはないんですか?
柿花: ジム側に聞くと、大体そのくらいが平均と言っていましたね。そして、やめたあとに接点がなくなるんですよ。
シバタ: うん、まあそうですね。
柿花: なので、最近だったら店舗側にこんな使い方やってみて面白いんじゃないかって言われているのが、退会者が退会するときにこのNupp1 Fitを紹介して、「またうちのジムをちょっとでもいいから使ってください」みたいに退会後の接点を増やせるんじゃないかと。
シバタ: 確かに。月額会員のフルコミット。時間もお金もフルにコミットをするのはもう無理だけど、別にあなたのこと嫌いなわけじゃないので。だから、男女関係でいうと、付き合っていて別れちゃったけどまだお友達ではいてね的な感じですよね。必ずしも一切連絡取りませんってならなくてもいいっていうことですよね?元カレ、元カノがたまにちょっとメッセージを交換する的な。そういう関係になれるのが、このNupp1 Fit?
柿花: 恋愛関係に置き換えると本当にその通りなんです(笑)
シバタ: なるほど。でも逆の場合もあって、まだ付き合ってないんだけど男女関係になる前だけど別に普通に友達のメッセージを交換するっていう間柄がないとですね。
柿花: はい。だから恋愛関係でいくといっぱい相手と話してみて、やっぱりこの人がいいからそこの月額になってもいいよっていう。
シバタ: でも月額の会員になっちゃったらNupp1 Fitのビジネスはなくなっちゃうわけですよね。それはいいんですか?
柿花: 今はまだリリースはしていないんですけど、何回か通ったら“そこのジムの月額会員になったほうがお得ですよ”っていう表示をさせる予定です。そしてウェブ入会をしてもらって、実際に利用する際は、都度利用の時と同じように、チェックイン/チェックアウトをNupp1 Fitの端末からやってもらいます。収益モデルは、会員の間、月額会費から一定の手数料をジム側からいただく予定です。
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