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韓国のGSOMIA破棄、実はまったく影響なし。日米朝から完全に無視される文在寅=江守哲

北朝鮮と韓国が決裂

北朝鮮で南北関係を担当する祖国平和統一委員会の報道官は、「韓国と再び対座することはない」としています。

何があったのでしょうか。

韓国の文在寅大統領は、45年までに朝鮮半島の和平と統一を目指すと表明し、北朝鮮に対話を呼びかけましたが、北朝鮮がこれを拒否した格好になっています。

北朝鮮は米韓合同軍事演習に抗議し、短距離ミサイルの発射を繰り返しました。北朝鮮の報道官は、「南北対話が失速し、両国首脳による昨年の歴史的会談での合意の実行が行き詰まっているのは、完全に韓国の責任だ」と主張しています。

そのうえで、「米韓軍事演習は、北朝鮮に対する韓国の敵意の表れ」としています。

韓国の文大統領は、「北朝鮮による最近の懸念すべき行動にもかかわらず、対話に向けた勢いは揺るぎない」と強弁してます。

北朝鮮は韓国に見切りを付け始めた

北朝鮮報道官は、「米韓軍事演習が終了すれば、南北対話が再開されると考えるのは妄想だ」と一蹴しています。さらに、「韓国は将来の米朝対話の恩恵を得ようと口を挟んでいるが、そのような愚かなことはやめたほうがいい」とし、米国との対話の可能性に言及する一方で韓国をけん制した。

この発言からもわかるように、北朝鮮は韓国を見切り始めています。これは米国も同じです。軍事演習はしていますが、それはあくまで演習ですから、特段問題はありません。

しかし、北朝鮮はこの演習を利用して、韓国に揺さぶりをかけています、それも、ある種の米国のお墨付きをもらっているかのようにです。おそらく、そのような立て付けになっているはずです。

韓国の国際社会での地位は、もともとそれほど高いわけではありません。むしろ、重視されにくい国です。

しかし、米国と北朝鮮の間を取り持ったとの自負があります。もっと良い扱いをしてもらってもよいはずだという思い込みがあります。

しかし、米国も日本も冷たい対応をしています。もはや用無しともいえるほどの態度です。しかし、それは仕方がないでしょう。朝鮮半島の統一に向けた動きの中で、韓国は重要な位置づけにはなっていないことが背景にあるものと思われます。

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