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大家さん泣かせ!? 「ペット可」物件が受けるダメージの実例いろいろ=姫野秀喜

ペット可物件の数はまだまだ少ないため、所有物件を「ペット可」とすることは他物件との差別化ができ入居率アップの秘策となり得ます。ただし難点はペットにより受ける物件へのダメージが大きいこと。通常使用に戻す際に敷金でカバーできないこともあるため相応の覚悟が必要となります。今回は姫ちゃんの持つ「ペット可」物件を例に、どれくらいダメージを受けるモノなのかお伝えします。(『1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』姫野秀喜)

プロフィール:姫野秀喜(ひめの ひでき)
姫屋不動産コンサルティング(株)代表。1978年生まれ、福岡市出身。九州大学経済学部卒。アクセンチュア(株)で売上3,000億円超え企業の会計・経営計画策定などコンサルティングに従事。合間の不動産投資で資産1億円を達成し独立。年間100件以上行う現地調査の情報と高い問題解決力で、顧客ごとに戦略策定から実行までを一貫してサポートしている。

空室対策に有効な半面、コストもかかるペット可物件の実際

ペット可物件はすぐに入居が決まる

姫ちゃんは、ペット可の物件も保有しています。

家自体は古いのですが、繁華街のすぐ近くという好立地なので潜在需要は大きいと考え、ペット可にすることで他の物件と差別化しています。

読みが当たり、その物件は立地が良いのとペット複数可という特別な条件のおかげで、すぐに入居が決まります。

今回も空室になった翌月には新しい入居者さんが決まりました。立地とペットと金額のバランスが良いのだと思います。

4月の異動に向けて、ちょうど2月くらいから多くの方が部屋を探しますので、なかなか入居が決まらないオーナーの方は、ペット可など施策を打ってはいかがでしょうか。

空室期間にダメージ具合を確認してみた

話を戻しますが、今回その部屋が一瞬だけ空室になったので、部屋のダメージ具合を見てきました。

2年間ネコ複数匹を飼うという条件で使用した場合のダメージ具合です。

読者のオーナーの方でペット可だとどれくらい物件にダメージが出るのか気になる方は是非ご参考にしてください。ブログの方には、ダメージを受けた部分の写真も掲載しておりますので併せてご参照ください。

実際のダメージ具合は?

■臭いについて

ネコ数匹が2年住んだわりには臭いは少ない。うっすらとネコのトイレ臭がするがペット物件用の高額なルームクリーニングを行えば脱臭できそうな感じでした。

■毛など

部屋のすみに毛玉がたまっていました。これも退去後のルームクリーニングで取り除ける程度でした。

■ひっかき傷

これが一番ダメージが大きいです。床は傷だらけ、ふすまは爪を立てられビリビリに破かれていますので張り替え必須です。ネコの習性上、どっかで爪研ぎをしてしまうので予想はしてましたがかなり痛々しい感じです。修理するには木の表面を削ってヤスリがけしてもらい薬剤やワックスをかけ直す必要があるので全部で10~20万の出費が必要となるでしょう。

回復コストは覚悟の上で

最近の物件で使用されている合板のフローリング等、ヤスリで削ることができない素材の場合は全部張り替えとなります。

つまり、ペット可にした物件を通常使用に戻すのは敷金ではカバーできないくらいの出費を覚悟する必要があります。

ですがそれほどの出費を覚悟しないといけないという理由で、まだまだペット可の物件は数が少ないので、空室対策には相当強いです。

姫ちゃんは動物が好きなので良いですが、動物に興味ない人にとっては結構ハードルが高いので希少価値がついてよいと思います。

ということで、ペット可にしてみたいなぁと悩んでおられるオーナーの方のご参考になれば幸いです。

1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』(2016年2月15日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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