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2020年に上場すると公言するAirbnbの実態に迫る
今日の記事では、民泊のプラットフォームであるAirbnbを取り上げてみたいと思います。
Airbnbは、来年2020年に上場すると公言していることもあり、様々な投資家から注目が集まっていますが、ビジネスの実態がどうなっているのかはあまり情報が公開されていません。
今日の記事ではいくつかの記事から情報を収集して、分かりやすく整理してみたいと思います。
初めに、Airbnbがどのようなサービスかというのはご存知の方も多いかもしれませんが、誰でも自分の家を他人に貸せるようにするための、プラットフォームを提供している会社です。
日本では民泊の規制が厳しくなってしまい、海外ほどは活用されていないかもしれませんが、私個人も日本以外に行くときは最近ではほぼAirbnbで宿泊先を探すようになりました。
値段的に魅力的な物件が多いだけではなく、ホテルでのチェックインチェックアウトなどの煩わしさもなく、また小さい子供連れでも安心して泊まれるようにしてくれているホストも多いので、非常に重宝しています。
◆KPIその1: 時価総額: $35B(3兆5,000億円)
初めに時価総額を見てみましょう。
“It previously sold shares privately earlier this year, valuing it at $35 billion.”
直近の株式取引では、$35B(3兆5,000億円)という非常に大きな価値がAirbnbに付けられています。
こちらの表から分かる通り、2017年に約$450M(約450億円)の調達を行っているなど、資金調達もかなり積極的に行っています。
◆KPIその2: 予約流通総額: 四半期あたり$9.4B(約9,400億円)
eコマースで言うところの取扱高に相当する予約流通総額は、2019年の1月から3月で、$9.4B(約9,400億円)まで増えていると報告されています。
1年間に換算すると、約$40B(約4兆円)の予約流通総額がある計算になります。
“Airbnb Inc recorded $9.4 billion in total booking value in the first quarter, up 31% from the year-ago quarter”
少し古いデータではありますが、旅行ネットサービスの大手であるExpediaやPricelineと比較しても、十分存在感がある規模になっているというのが特徴的です。
◆KPIその3: ネット売上: 四半期あたり$1B(約1,000億円)以上
続いてネット売上を見てみましょう。
“Airbnb Inc took in more than $1 billion in revenue for the second quarter of 2019”
“Airbnb previously said it exceeded $1 billion in revenue in the third quarter of 2018.”
ネット売上は、2018年の7月から9月期そして2019年の4月から6月期の2つの四半期で、$1B(約1,000億円)を超えたという報告があります。
“Reuters previously reported that Airbnb’s revenue for all of 2017 topped $2.5 billion, a more than 50 percent increase over 2016.”
年間でみると、2018年の売上は公開されていないものの、2017年の売上は1年間で$2.5B(約2,500億円)、YoY+50%で成長していたという報告があります。
こちらも少し古いデータではありますが、グラフにある通り右肩上がりで成長してきてるのがよく分かるのではないかと思います。
以下では、旅行予約サービスのマーケットプレイス型のビジネスモデルとして、そしてユニコーン企業の経営実態を表すいくつかの KPI を、整理しておきたいと思います。
この記事はマーケットプレイス型のビジネスを担当されている方、旅行関連のビジネスに携わっている方、民泊に関心がある方に最適な内容になってます。
『決算が読めるようになるノート』(2019年12月12日号)より一部抜粋
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アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方にも役立つ内容です。