トランプ降ろしか、北朝鮮攻撃か。米政府の狙いとは?
もし「パナマ文書」のリークが米政府による意図的なものだとするなら、その目的は何であろうか?
これからアメリカ以外の国々の著名な政治家の名前が次々に公表されるはずだ。公表されて一番打撃が大きい国や地域を見ると、米政府の最終的な目的が何であるのか見えてくる可能性が高い。
だが、はっきりしていることは、「パナマ文書」による政治家の実名の公表は、米政府が目標とする政策を実行するように特定の国々に迫る脅しとして使えるという事実だ。
トランプを引き降ろすために使う?
また「ICIJ」がいうように、「パナマ文書」にある米民間人の名前がこれから公表されることになっている。もし共和党大統領候補のドナルド・トランプの名前があったらどうだろうか?
おそらく共和党の主流派はこれをトランプ引き降ろしのための格好の材料として使うに違いない。とするなら国策機関である可能性が高い「ICIJ」が「パナマ文書」を公開した目的は、トランプの引き降ろしであったことになる。
この可能性は決して低くくはない。しかしながら、「ICIJ」が「南ドイツ新聞」と協力して「パナマ文書」の分析をはじめたのは、1年前である。一方、トランプが大統領選の立候補を宣言したのは、昨年の6月である。調査が始まった時期には、まだトランプの立候補は決まっていなかった。ましてや、立候補した当初、トランプは泡沫候補の一人として見られ、すぐに消え去ると見られていた。
こうした点を考えると、決して否定はできないものの、トランプの引き下ろしが公開の目的であるとはちょっと考えにくいかもしれない。
北朝鮮攻撃が近い?
もしかしたら、この焦点になるのはロシアと中国かもしれない。そしてその目的は、(日米韓合同軍による)北朝鮮攻撃の是認である。これは次回に書く。
『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』(2016年4月8日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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