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なぜ日本だけ消費が戻らないのか?米国と中国はすでに前年水準を回復=吉田繁治

<住居費>

住まいでも、人口密度の高い都心から郊外に引っ越す人が増えています。居住費や光熱費の内訳も見てみましょう。

項目:平均支出額 実質前年比(筆者補足)
住居費:1万6,911円 -13.9%
・家賃:8,253円 -0.6%(家賃は減っていない)
・設備修理:8,656円 -23.9%(修繕が延期され大幅に減った)
・その他:6,216円 -16.2%

光熱・水道費:1万7,779円 +2.9%
・電気代:8,585円 +5.4%(在宅時間の増加)
・ガス代:3,862円 -2.0%(調理は増えたが…)
・上下水道費:5,098円 -6.1%

家具家事用品:1万5,368円 +16.6%
・家庭耐久財:6,700円 +34.3%(在宅勤務でデスク等の増加)
・家事雑貨:2,425円 +0.8%
・家事消耗品:3,801円 +12.3%

住宅関係は、在宅勤務、外出制限で電気代が増え(+5.4%)、家庭用の耐久財(家具)が増えています(+34.4%)。

店舗に行くと、ホームセンターの客が増えているのが分かります。家への在宅時間が増えたのですが、住宅や設備の修理は不要不急として、先延ばしされています。

<衣料費>

衣料と靴は、大きな減少が続いています。百貨店の高級ブランド衣料は-80%です。外出や観光が減ると、衣服の需要は減ります。

項目:平均支出額 実質前年比(筆者補足)
衣服・履物:6,550円 -20.2%(大きな減少が続く)
・洋服:2,829円 -25.3%
・シャツ:2,014円 -17.8%
・下着:994円 -6.2%
・履物:1,399円 -14.2%

<サービス費>

ここにも、コロナ下のニューノーマル(新常態)の、生活変化が見えます。「家からの外出」が必要なものが、20%~30%減っています。

項目:平均支出額 実質前年比(筆者補足)
保健医療:1万5,090円 +4.2%
・医薬品:2,706円 +1.1%
・健康食品:1,390円 +23.2%(体力増強剤)
・保健医療用品:3,264円 +32.9%(マスク・消毒用品の増加)
・医療サービス:7,762円 -5.7%(外来診療の個人負担費は減少)
                 診療費の70%は、保険から支出
教育:8,214円 -1.4%
・授業料:5,316円 +6.6%(学校の授業料)
・補習教育:2,783円 -16.4%(塾費などの減少)

教養娯楽費:2万3,674円 -21.0%(大幅な減少)
・耐久財:2,822円 +66.3%(PCと関連器具の増加)
・書籍:3,252円 -4.4%(継続的な減少:YouTube化)
・宿泊費:1,107円 -39.9%(観光の大幅減少)
・パック旅行:538円 -39.3%(観光の大幅減少が続く)
・月謝:2,413円 -17.2%(お稽古事とスポーツ減少)
・その他娯楽:6,977円 -20.8%(外出の減少)

<交通・通信費、その他>

外出と旅行の制限が、交通関連費を、大きく減らしています(ー20%)。

項目:平均支出額 実質前年比(数量ベース)
交通通信:3万6,535円 -19.6%(大幅な減少)
・交通:2,333円 -61.7%(新幹線等の激減)
・自動車関連:2万1,004円 -16.1%(自動車購入・維持費の減少)
・通信費:1万3,198円 -8.0%(スマホ料金の低価格化)

諸雑費:2万4,102円  -0.1%
・理美容:2,922円 -11.7%(ヘアカット料の減少)
・理美容用品:4,725円 -2.3%(外出の減少)
・身の回り品:1,964円 -18.4%(外出の減少)
・たばこ:1,166円 +6.1%(在宅喫煙)
・小遣い:9,361円 -3.0%(夫、子供の小遣いの微減)

交際費:8,245円 -16.9%(慶弔費の減少)
・慶弔費:4,674円 -29.7%(人が集まる儀式の減少)
※参考:家計調査報告(2020年7月分)- 総務省

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